辛い過去の扉
みなさんには辛い過去がありますか。
そんなことを考えながら読んでいただきたいと思います。
なぜだろう。転入生の湊也君の顔を見るととても複雑な気持ちになるのは・・・
懐かしい香り、大好きだったあの顔・・・
私の初恋は4歳・・・幼馴染みの浅沼翔太っていう子が大好きで、大好きでたまらなかった。
でもね、その男の子は生まれたときから心臓が弱かったから・・・5歳で亡くなった。
理由は手術は成功したものの翔太くん自身の体力がもたなかった・・・
私はあの日の出来事が音楽のように消えていた。
けれども辛く、悲しく、それを思い出すと涙がこぼれ出すようで・・・
翔太くんには妹がいてその子はとても元気に暮らしているらしい。
私は小2のときに転校してしまったからその・・・よく分からないんです。
でもね、妹は強がりでいじめられっ子で死ぬことを希望したこともあったらしい。
私もね、大好きな翔太くんが死んでから引きこもり気味でベットの中で消えていきたいだなんて思ったな。
雪のように消えていった翔太くん・・・
音楽のように流れていった翔太くん・・・
もう私はあの日のことを忘れちゃいけない。
もしかしたらまた・・・また大事な人を失ってしまうかもしれないのに・・・どうして、どうして自分はこうして平凡に生きてしまっているのだろう。
そう思うと生きていること全てが辛くなってしまう。
どうやったらあの日に戻れるのか・・・いや戻りたい。なんだったら翔太くんと代わってあげたかったよ。
ーごめんね。翔太くん、あなたを守ってあげたかった。そしてさようなら。ー
今回も楽しんでもらえましたか???
次もきっと期待されるようなものを書きたいと思っています。