実際にあったざまぁの話~結婚式のスピーチで失敗したおっさんの話
「実は出来ちゃった婚なのです。私も聞いたときは驚きました・・」
結婚式のスピーチ、新婦の上司の話がおかしかった。新婦の悪口を言っているとしか思えなかった。
我が社である。
「全く、計画性がない。派遣から社員になったばかりですが心配です」
会場はざわつく。しかし、止める者はいない・・・
終わった後に、新郎の上司のスピーチが始まった。
やたら上手かったから我社の馬鹿さが目立った。
「私はテニスが好きでして、妻と組んでダブルスをしておりますが、時にお互いがリードし合う関係なのです」
我社の上司は大塚。おっさんである・・・。
その後、我社の新婦の先輩がスピーチを急遽やることになった。
「ええ、新婦のチームリーダをやっている酒井ともうします。佳也子さんは派遣出身です。皆が共に働きたいとお願いして社員になってもらいました」
酒井さんは、スピーチの最後・・・
「新婦鈴木佳也子、失礼、もう山下佳世子さんの紹介がなかったので、不十分ながらやらせて頂きました」
大塚に対する当てつけをした。
そして、最後、新郎はスピーチで。
「順番間違ったけど、佳也子!幸せにするぜ!」
と男気を見せて。
「いいぞ!」
「そうだ。そうだ!」
「佳也子、幸せに!」
異様に盛り上がって式は終わった。
その後、大塚さんは・・・・
「スピーチの原稿を忘れた・・・」
と弁解したが・・・やはり根が悪い奴だと分かった。
例えば・・・奴の会話はこんな感じだそうだ。
「あいつは、青年〇〇会とか、名誉職ばかりだからたいしたことない」
「え、あのお客さんが持って来たお土産?どうせ、どうせ食べないから捨てて良いよ」
「最近話題になっている〇〇はつまらない。どこが面白いのか?」
何だろう。何をしても楽しめない性格のようだ。
大塚は・・・本社から異動して来たおっさんだ。
事情を聞いてみた。
「大塚さんね。部下をうつ病にして・・・異動になったのよ」
「それっぽいな」
とりあえずどちらに原因があったか分からないから、異動して様子を見る。
異動先で大塚さんが問題を起したら、大塚さんの管理職として問題があると認定される・・・
俺は大塚さんについて、調べた。いや、職務上だ。
「人事評価は・・・」
「それね。限られた範囲なら優秀・・・つまり、凡人ね。管理職になって訳が分からなくなっている感じよね」
決められた仕事、いわゆる時間が来れば終わる仕事は得意だが管理職は苦手か・・・
これは内部監査で来るな・・・俺は資料を作った。聞き取りとかも行われたらしい。
それは私の預かり知らない事である。
その後、大塚さんと関わった事が一つだけあった。
同僚に飲み会に誘われた時だ。
「山田、酒飲まないだろう?山田はただで良いから焼き肉いこーぜ!」
俺は酒を飲まないから、運転手みたいな事をする時がある。愛車は軽ワゴンだ。
「山田さん。酒飲まない。タバコも吸わない。いいわ。理想の旦那様だわ」
「見習って欲しいわね!」
「山田さんの軽ワゴン、タバコ臭くないのよ」
お約束に女子社員がチヤホヤしてくれる。これは嬉しい。
その時、大塚は出てきた。口を挟む。
「私の車は〇〇〇だから、大勢乗せられるよ」
ワザワザ高級車をアピールする。
連れて行けと言う事か・・・
シーンとなった。
悪い奴であるが、自覚はない?
その後、大塚さんは干された。異動前の準備だ。
「ねえ、大塚さんって何をしているの?」
「さあ?」
が、話題になった。
何とかの次長補佐。その後、1年もたたずに異動になった。
場所は島流し事業所。山の採石現場だ。そこの付になる。つまり、何だろう。特に役職はない。
その後、労災の回報が回ってきた。
大塚が重機と接触して指を骨折したそうだ。
事件性があるかもで警察は取り調べをしている・・・
あったな。大型ダンプで上司を引いた事件が・・・
まさかとは思うが、そこまでやる価値のない男だとは思っている。
最後までお読み頂き有難うございました。




