2022年10月放送投稿作品 フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日 八巻和行の七転び八巻 妄想【愛の劇場】#56 〜#59
サクソフォン奏者八巻和行さんのラジオ番組
こうのすFM フラワーラジオ
フラワーラジオ ポストメリディアン火曜日(午後4時~午後6時)
八巻和行の七転び八巻
というラジオ番組の投稿コーナー
妄想【愛の劇場】
毎週パーソナリティ八巻さんから出題される【作品のテーマ】を小説風に書いた作品を投稿するコーナー。
小説の書き方を知らないシロウトが投稿コーナーに参加。
そのコーナーに投稿した作品をこちらに投稿しています。
妄想【愛の劇場】のコーナーで、絶賛!妄想仲間を募集中!!
こんな感じで大丈夫なので、コーナー投稿に興味がある人がいてくれると嬉しいです!
《番組への参加方法》
①フラワーラジオが聴けるように、ListenRadioのアプリをダウンロード
フラワーラジオを選局して、お気に入り登録
②パーソナリティ八巻さんのX(旧Twitter)をフォロー
③毎週日曜日の夜に、八巻さんのX(旧Twitter)から【作品のテーマ】が発表
④八巻さんのX(旧Twitter)のダイレクトメールから投稿
※番組放送当日の火曜日午後6時頃までに投稿できれば、コーナーの時間に間に合います。
※何故か八巻さんが初見で読むルールのようなので、漢字には「ふりがな」をふって下さい。
サイト投稿回数 第43回目の今回は………
2022年10月放送分の4作品
妄想【愛の劇場】#56 やきとり
#57 やきいも
#58 たいやき
#59 たこやき
2022年10月4日放送
#56 【 やきとり 】
塩派のボクと味噌派のキミ。
馴染みの店で、意気投合したあの日から三年。
伝えたい事があるからと、キミを店に呼び出す。
いつものおまかせを頼んだら、いつもと変わらずキミは味噌、ボクは塩。
ふたり美味しい時間に笑顔が咲く。
ふと、キミから切り出した。
話があるんでしょう、と。
思い切って、ボクが告げる。
これからも一緒にいて欲しい、と。
驚きながらも、ニコリと微笑むキミ。
キミの頬が紅く染まるのは、アルコールのせいだけではないはずだ。
照れくさくなって、顔を隠すようにネギマを頬張るボク。
串刺し三年、焼き一生。
キミを幸せにするために、ボクのやきとり職人のような人生が始まる。
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2022年10月11日放送
#57 【 やきいも 】
お父さんとお母さんがケンカをしたから、お父さんがお母さんにおみやげを買って帰ってきたよ。
お父さんがお母さんに買ってきたおみやげは、お母さんの大好きな焼きいもだったよ。
お母さんはお父さんにおこりながら、少し笑いながら、レンジで焼きいもをあたためていたよ。
お母さんはボクとお父さんにも、焼きいもを分けてくれたよ。
お父さんは嬉しそうに、お母さんからもらった焼きいもを食べていたよ。
ボクも食べたよ。
そしたらお父さんのオシリから、おならの音がブリリリリリリン!
ボクがお父さんのおならに笑ったら、ボクのオシリからも、おならの音がプリリリリリリリン!
お母さんも笑いながら、おならの音がブヒュルルルルルン!
おンならの音が、ブリリリリリリン!
おンならの音が、プリリリリリリリン!
おンならの音が、ブヒュルルルルルン!
お父さんもお母さんも、ゲラゲラわらったよ。
ボクもいっしょに、ゲラゲラゲラ笑ったよ。
お父さんもお母さんも、仲直りできたみたいだね。
お父さんとお母さんは、これからも仲良くしてね。
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2022年10月18日放送
#58 【 たいやき 】
キミと初めてのデートは、ちょっとオシャレでレトロな町。
歩き疲れて入った甘味処。
あんみつ、今川焼き、たい焼き。抹茶。
ふたりで頼んで、ちょっと一息。
キミがおいしいあんみつを一口くれたお礼にと、たい焼きのあたまの方をちぎって渡そうとしたら、今川焼きがいいと言った。
たい焼きは、ちぎるとかわいそう。
キミは三日月の形にちぎられた今川焼きを、かわいいね、おいしいね、と喜んだ。
手元に残った欠けた満月を、ボクもおいしいね、とひとかじり。
ひとつ残ったたい焼きを、新しく買ったたい焼きと一緒にテイクアウトにしてもらう。
もう少し、レトロな町を歩こうか。
見付けた小さな公園で、ふたりでかわいいたい焼きを食べよう。
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2022年10月25日放送
#59 【 たこやき 】
キミはいつも得意げだ。
薄くしいた油が塗られたアツアツの鉄の半円に、魔法の液体と一口サイズのたこの切り身。
鉄の熱さで液体がジリジリときつね色に焼け始めたら、スティックで手早くくるり!と一回し。
くるり!としたら、きれいな半円が顔を出す。
ひっくり返った魔法の液体と一口サイズのたこの切り身。
鉄の熱さで液体がジリジリときつね色に焼け始めたら、再びスティックで手早くくるり!と一回し。
くるり!としたら、きれいな半円が顔を出す。
コロコロまんまる。
外はカリカリ。
中はトロトロ。
たこはふんわり。
たこ焼きには自信があるんだ。
キミは得意げに差し出した。
アツアツの内に召し上がれ。
いただきます。
鯉の口元みたいなワタシを見ながら、キミは満足げに語るんだ。
たこ焼きは宇宙だ。
何故かって?それはね。
得意げに始まるキミの話は、キミの作るたこ焼きの隠し味のひとつなんだろう。
キミが嬉しそうに笑いながら話すから、今日のたこ焼きは昨日のたこ焼きよりも少しだけ美味しいよ。
ありがとうございました。
次回もラジオ番組の投稿コーナー
妄想【愛の劇場】へ投稿した作品の投稿になります。
妄想【愛の劇場】#60 「おでん」
#61 「湯豆腐」
#62 「しゃぶしゃぶ」
#63 「痛風鍋」
#64 「すきやき」