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59. ねぇ、君に伝えたいことがあるんだ。

リヴィングストン・ラーネッド氏の書簡「父は忘れる」に強く影響を受けています。著作権的には切れているとは思いますが、問題があるようでしたらお知らせ頂くと幸いです。

ねえ、美香


僕は君のことが大好きだよ


それなのに、最近は厳しいことばかり言っていた気がするんだ


挨拶をきちんとしなさいとか


食事作法をきちんとしなさいとか


遊んでばかりいないで勉強しなさいとか


君がまだ小さな子供だということを


考えなしに叱りつけていたんだ


美香はまだ7歳だというのに



僕はいつも仕事が遅くて、美香が普段何をしているのか


何が好きなのか知ろうともしなかったね


これからは一緒に過ごす時間を作ろうと思うんだ


一緒にご飯を食べて


一緒にテレビを見て


休みの日には一緒に遊びに行こう



僕の誕生日


君は手書きの似顔絵をくれたね


「おとうさん、いつもみかとおかあさんのためににがんばってくれてありがとう」


それを見た時、僕は金槌で頭を殴られたような気分になったんだ


なんて愛らしい天使がいるんだろう


そして、僕は今まで何をしていたんだろう



いきなり変わることは難しいかもしれない


でも、少しずつ努力したいんだ


いや、努力させて欲しい


君はまだ小さい女の子なんだ


僕はそれを忘れていたんだ



これから少しずつ理解のある父親になるから


見守っていて欲しいんだ








お読みいただきありがとうございます。

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