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28. +++ 息が止まった。一陣の風が吹いた。 +++
恋する詩
「あのね、君のことが好きだよ」
+++ 息が止まった。一陣の風が吹いた。 +++
声を聞くことも、時間を合わせて待ち合わせすることも
自由だった。
一緒に駆けることも、ファストフードに寄り道することも
そしてもちろん、恋することも。
初めての口づけは淡いミントの味がして
お互いくすぐったくなったね。
日々たくさんの初めてが生まれていく。
これまでも、そしてこれからも。
今君は眠っている。
スヤスヤと僕の隣で。
その隣には三毛猫のマナ。
今がいちばん幸せかと言えば、
そうかもしれない。
幸せって何だろう。
これからもそばに居てねと言った君。
そうだねと答える僕。
うにゃーとネコ缶まっしぐらのマナ。
何の変哲も無い、かけがえのない
毎日がまた始まる。
お読みいただきありがとうございます。