6話 部活
お母さんと話して寝たところからの話となります。
いや~よく寝たよく寝た。
最近、なぜだか快眠が続いている。
(たった2日)
人は寝るときに成長ホルモンが活発に出るそうだ。
この成長ホルモンはアミノ酸で出来ている。
このアミノ酸は筋肉を作る成分でもある。
そう!なにが言いたいかというと、成長ホルモンが出れば、帰宅部でもマッチョになれるんじゃないか!?ってことだ。
これが本当ならノーベル賞もんだぞ!
よし、学校行くか~
あっ。
そういえば・・・昨日安土さんになに書くか決めて来いって言ってたような、ないような・・・
やべーやばいやばい。
どうしよう。
いまから調べても遅くないよな・・・
え~っとなになに・・・
やっぱり今は転生ものが熱いらしい。
じゃあ転生ものを書くか。
やっぱり今の時代は転生ものだな!
まだ続きがあるな。
転生ものはファンが付きやすい。
でもよほどのファンじゃないとすぐ飽きちゃう?!
マジかよ。
この世はそこまで甘くないってか。
ラブコメはファンが付きにくいが一度拡散されると、ファンが増える。
しかも、ラブコメのファンはコアなファンが多い。
ふむふむ。
今の時代はラブコメだな!
ってツッコミ役がいねぇーか。
これがボッチか・・・
まあなんだかんだで学校に着く。
「おはよう安土さん」
「うんおはよう」
「あのさ」
「あのさ」
こういう事が安土さんとは多いな。
「安土さん先に言っていいよ」
「あのさ、昨日はごめん。前の自分がフラッシュバックしちゃって」
「それって安土さんが小説書いてたころ?」
「うん、まあね。てか、瞬君ってデリカシーないよね」
「え、あ、ご、ごめん」
「別に怒ってるわけじゃないし!」
いや、それを怒ってるって言うんだよ。
しかもなんか言いにくくなったし。
「で、瞬君はなんて言おうとしてたの?」
「えーっとね、ほら、昨日の事なんだけど」
「あ~。決めてきた?」
「うん!ラブコメを書こうと思うんだ」
「へ~ラブコメね~」
「な、なにその感じ・・・」
「何でもないよ」
「てか、安土さんが書いてた小説ってなに?」
「う~ん内緒!」
「え~別に言ったっていいじゃん」
「だーめ」
「まあいいや」
先生が来た。
「ほらー席に座れー」
「「「「は~い」」」」
「今日は部活動見学だ」
「安土さん何部か決めてある?」
「う~ん決まってないんだよね」
「俺も決まってまいんだよね」
「じゃあ決まってない同士がんばろ」
「そうだね」
てか部活入らなくてもいいかなー
とか思っちゃたり・・・
ダメだ。
部活には入ろう。
まずは運動部から。
あれはサッカー部か。
おーやってるやってる。
あの人強そうだな。
ボール蹴るとどっかいっちゃうんだよなー。
次!
野球部。
坊主は嫌だなー
次!
陸上部。
足早くないからなー。
室内部活!
バスケ部。
おー。凄いレイアップシュートだ。
レベルが違いすぎる。
次!
バレー部。
あ、なんかここなら大丈夫そうだな。
でも、入ったところでパシられて終わりだよなー
そうなると・・・
文化部か。
美術部。
絵が上手いわけじゃないしな。
次!
もうない・・・
入れそうな部活ないんだけど。
大きなため息をついた。
「あれ?瞬君だよね?」
「あ、安土さん!」
「入りたい部活なかった感じ?」
「そうなんだよねー」
「私もなんだよねー」
「「はあ」」
揃って大きなため息をつく。
「もう入りたい部活ないし、帰宅部でいいかな」
「瞬君がそういうなら私もそうしよ」
「悪いよ、安土さん部活入りなよ」
「うんん、これでいいの」
「え?」
「これでマンツーマンで教えられるじゃん」
「微妙な反応してたのになんでそこまでしてくれるの?」
「だって、夢なんでしょ?」
・・・
「顔、赤いよ?」
「う、うるせー」
その笑顔は天使のような微笑だった。
「あれ?瞬君」
「げ、純」
「げってなんだよ、僕傷つくんだけど!」
「ごめんって」
「変わらないね、瞬君のごめんは」