『石清水放生会の上卿、速記練習連続のこと』速記談5007
源顕房公が石清水八幡宮での速記会の責任者を務めたとき、子息の雅俊卿は、参議としてともに下向する予定であったが、速記の練習が連続五十日にわずか満たなかったので、参列を見合わせるべきか否かを、八幡宮寺に問い合わせたところ、別当紀頼清は、七十日続けるべきだとの答えであった。一方、俗別当紀輔任は、約五十日でよいとの答えであった。雅俊卿は、輔任の説に従って、下向することにしたという。
教訓:速記の練習を、一日も欠けずに五十日続ける、それは相当に大変なことである。