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様々な世界・世界の詩

氷結の世界

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/02/18



 その世界は、凍てついた世界だった。


 寒くて、冷たい、氷結の世界。


 生きる者、死せる者、全てがこおりづけになって、何もかもが時をとめていた。


 そんな世界に私達は、たどり着いた。


 世界を移動する世界船を使って。


 これまで様々な世界をめぐって来たけれど、このように凍てついた世界は他には見てこなかった。


 一体何があったのだろう。







 私達は、世界航海員。


 仕事は、様々な世界を旅してそして、未知の世界の情報を故郷に持ち帰る事。


 魔王や勇者が活躍する世界も見て来たし、幻獣と呼ばれる存在も目撃した。


 科学ではなく魔法が発展する世界なども見た。


 けれど、その事実は私達の心を慰めない。


 私達の世界には、様々な病気が蔓延している。


 その病気の治療法を探るために、他の世界の情報を欲しているのだ。





 だから、その凍てついた世界に降り立った私達は、その世界を調べる事になった。


 その世界には、魔法で動く機械がたくさんあった。


 魔法生物と呼ばれるものも、たくさんいたようだ。


 普通の人間より、丈夫で生命力もつよい。


 しかし、すべて凍り付いてしまっている。


 調査の結果、その原因は氷の太陽のせいだと分かった。


 その世界にある氷の太陽は、普通の太陽とは違って、みなを凍らせてしまうらしい。


 氷河期という、寒い時期を何千年かに一度、到来させるというのだ。


 だから、世界ごと凍ってしまった。


 けれど、そんな世界でも細菌が生きていたようだ。


 とても強い生命だと思った。


 私達は、故郷のためにその細菌を持ち帰って研究する事にした。


 帰りの船の中では、他の世界で手に入れた魔法を使いながら、細菌の研究を行った。


 その細菌は熱を持つ性質があるようだ。


 特殊な条件下では、とてもあたたかくなれるらしい。


 私達は引き続き調査を行った。




 


 まもなく故郷へ帰ると言った時。


 急に細菌が熱を持ち始めた。


 それは、周囲に動く者がいなくなった時だった。


 長い航海に備えて人間はコールドスリープをしながら、船はAIが操縦をしていたため、条件が満たされたのだろう。


 細菌はどこまでもどこまでもあつくなっていく。


 緊急時に起こされた私達は、燃える船の中で呆然とする他なかった。


 熱はずっとさめない。

 何をしてもさめない。


 その熱はさめにくかった。

 最近の保温性が高かったためだ。


 私達は燃え尽きてしまうだろう。


 私達はその細菌を故郷にもって帰れなかった事を悔やみながら、宇宙の中で真っ赤に燃える光となった。



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