新型コロナは人畜共通感染症? ヨーロッパではミンクが集団感染して人間に逆感染させ大量に殺処分されている
さて、ヨーロッパでは毛皮をとるために飼育されているミンクが、飼育員から新型コロナに感染し、そのミンクから人への感染もかなり確認されたため、オランダでは50万匹 スペインでは10万匹、デンマークでは1700万匹が殺処分されたとのこと。
さらにデンマークではミンクによる変異型が発生もしているようです。
オランダの場合はヒトへの感染例が2例ですが、デンマークでは確認例だけでも12例、感染が疑われる例は800例にも上るための措置だそうですね。
もっともデンマークのミンク飼育場では、ミンクがたびたび脱走し、野生化していて、毎年2000〜3000匹のミンクが飼育場から脱走していることがわかっているそうでもありますが。
そして飼育場から脱走したミンクの約5%が新型コロナウイルスに感染しているおそれがあるそうで。
つまり、新型コロナウイルスに感染した100〜150匹のミンクが野生化し、それがイタチやタヌキ、カワウソ、フェレット、テン、ミンク、クズリなどの野生動物やネコやハムスターなどのペットが感染し変異する可能性もあるそうで。
ミンクだけでなく家猫やトラなどのネコ科動物、フェレット、ゴールデンハムスターやカニクイザル、アカゲザルなども感染しますし、特に猫は呼吸器に関する臨床症状も発症を示しているようです。
犬はフェレットや猫よりも影響を受けにくいようですし、鳥や豚はほとんど影響を受けないようですね。
そういったこともあって中国や欧米、オーストラリアなどでは猫などのペットを捨てる例も続出しているとのこと。
まあWHOは2020年1月10日の時点では全ての国々に「技術的指針」を送付し、感染が疑われる患者を特定したり、検査したり、管理したりする方法について助言したが、当時のエビデンスは「人から人への感染はない、または限定的」であるといってましたからね。
猫やフェレット同士の感染がすでに認められているのでこれらの動物から人間への感染が認められた場合は猫やフェレットもすべて殺処分するようにされるのかもしれません。
こういった動物への感染や変異型の発生も考えると、やはり新型コロナに対しての集団免疫の確保というのはかなり難しそうですね。