6.進化の選択
パンツ作りと絨毯作りを終えた。
うん、やはりち〇こが隠れていると落ち着くな。頭が冴えたような気さえしてくるぞ。
スカートみたいにならないように形にこだわったせいで、結構時間がかかったしまった。でも満足している。
よし、それではあらためて進化先を確認しよう。
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以下の進化先が選択可能です。
・スモールドラゴン
・ミニチュアマジックドラゴン
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それぞれが何なのかという説明は当然のようにない。
ゲーム風のくせして、こんなのは許されるのか? 俺だったらこんなゲームをやりたくないぞ。
……まあ、だいたい想像はできる。
スモールドラゴンはたぶん今より少し大きいドラゴンで、ミニチュアマジックドラゴンはサイズは変わらないけど魔法に強いって感じだろう。
進化っていうくらいだから、どっちを選んでも強くなれるんだろうか。
ドラゴンの姿はMPを大量に消費するから使いどころが難しい。
それもあって俺は人型で戦うことの方が断然多いから、別にどっちだっていいんだけど。
うーん。
ま、とりあえず選んでみるか。結局悩んだって分からないし。
よし、ミニチュアマジックドラゴンにしよう。
魔法を強くするという方針に合っている感じがするし。
【――進化を開始します】
「これは――」
俺の周囲に七色のオーラが発生し、俺の周りを回転しはじめた。回転は徐々に速度を上げ、球のようになって俺をすっぽりと包み込んだ。
体がめちゃくちゃ熱い。熱した油に浸かっているような。でも不快じゃない。むしろ気持ちがいい――。
ぼんっ!
オーラが弾けた。
「ん……終わったのか?」
そう言った俺の声が少し変わっている。
幼児から少年に変わったのだ。
「や、やった! 成長したぞ!」
小学校三年生くらいか? 背が伸びて、目線が高くなった。
腕や足の鱗も少しだけ変わってる。うっすらと白い幾何学的な模様が入っているみたいだ。翼も同じような感じだった。
うーん。これで強くなったのか?
【――条件を満たしました。ボーナスSPを支給いたします】
【――条件を満たしました。SPによるスキル取得が一部開放されました】
【――ステータスを表示します】
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名前:リュート
種族:竜人種/ミニチュアマジックドラゴン
レベル:1
SP:1023(+300)
HP:1640/1640
MP:1611/1700
攻撃力:490
防御力:490
敏捷性:490
魔法攻撃力:694
魔法防御力:694
魔法:
『火球』、『水弾』、『水の龍』
『氷の槍』、『切り裂く風』
『突風撃』、『風の障壁』、『飛行』
『雷の矢』、『雷鳴』、『閃光』
『雷歩』、『土の槍』、『治癒』
『回復(小)』、『強化加工』
『器物召喚』、『魔力灯』
『忍び寄る闇』、『疾風迅雷』
『大嵐』、『乱気流』、『癒しの風』
『癒しの雨』、『肉体増強』
『竜への変身』、『人への変身』
スキル:
『言語理解』、『根性』
『HP・MP自動回復上昇Lv1』
『MP消費緩和Lv3』、『格闘Lv1』
『片手武器Lv3』、『集中Lv2』
『範囲攻撃Lv1』、『隠密Lv3』
『防御Lv2』、『恐怖耐性Lv5』
『麻痺耐性Lv5』、『毒耐性Lv2』
『精神汚染耐性Lv5』、『石化耐性Lv5』
『水・風・雷・回復属性魔力操作Lv2』
『火・土・付呪・召喚・特殊・闇属性魔力操作Lv1』
『★煙の支配者』、『☆ドラゴンブレス』
『☆竜の闘気』、『☆竜魔法Lv1』
称号:
『異世界からの来訪者』、『耐えるもの』
『クインティプル』
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おぉ! 結構強くなってるぞ!
まだあの猿には遠く及ばないけど、一部は上回ってるところもある。
それにスキルも選べるようになったようだ。確認しよう。
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SP:1023
取得できるスキルは以下のとおりです。
・視覚強化Lv2:300
・聴覚強化Lv2:300
・嗅覚強化Lv2:300
強化できるスキルは以下のとおりです。
・火属性魔力操作Lv1→2:500
・土属性魔力操作Lv1→2:500
・付呪属性魔力操作Lv1→2:500
・召喚属性魔力操作Lv1→2:500
・特殊属性魔力操作Lv1→2:500
・闇属性魔力操作Lv1→2:1000
・水属性魔力操作Lv2→3:1000
・風属性魔力操作Lv2→3:1000
・雷属性魔力操作Lv2→3:1000
・回復属性魔力操作Lv2→3:1000
・HP自動回復上昇Lv1→2:800
・MP自動回復上昇Lv1→2:800
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とあった。以前はLv3の強化はできなかったので、それが解放されたみたいだ。あと闇属性の強化も追加されてるな。
どれも捨てがたい。
が、俺が選ぶのはこれだ。
雷属性魔力操作Lv2→3。
【――SPを消費し、スキル『雷属性魔力操作Lv3』を獲得しました】
【――スキル『雷属性魔力操作Lv3』の効果により、魔法『雷帝』を習得しました】
……よし。
ドラゴンブレス以外に、殺傷力の高い武器が欲しかった。新しく覚えたこの魔法は――よかった。求めていたものに近い性能っぽいぞ。
色々と魔法を使ってみて、雷が一番威力に優れていると思ったので雷を選んだけど、功を奏したようだ。
なんとなくだけど、属性ごとに性質がある気がする。例えば風は隠密性に優れているし、水は命中率が高い。土は物理的攻撃力があり、火は範囲と継続力に優れている。
俺が覚えている魔法に限っては、だいたいこんな感じなのだ。
さて、この力はどこまで通じるだろうか。ランクでいえばCまでは到達したと思う。
明日以降、ターゲットをCランク以上に切り替えよう。