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ニヒル色
イヤホンを両耳に詰め込んだら夏だった。ぼっ。と体の血の流れる音がする。授業をサボって一人喫茶店にいた。そして幾分と経つうちにあまりにも何も持たない自分自身に嫌気がさして帰った。教室に戻る途中、河原が素晴らしく僕を生き生きとさせてくれた事は誰も知らない。それでいい。僕一人の感情でいい。とりあえずはこのままでいい。学生なのだから。暫く歩いたのち校門をくぐり教室に入った。先生は何も言わずに閻魔帳の僕の名前の横に遅刻と書いた。
イヤホンを両耳に詰め込んだら夏だった。ぼっ。と体の血の流れる音がする。授業をサボって一人喫茶店にいた。そして幾分と経つうちにあまりにも何も持たない自分自身に嫌気がさして帰った。教室に戻る途中、河原が素晴らしく僕を生き生きとさせてくれた事は誰も知らない。それでいい。僕一人の感情でいい。とりあえずはこのままでいい。学生なのだから。暫く歩いたのち校門をくぐり教室に入った。先生は何も言わずに閻魔帳の僕の名前の横に遅刻と書いた。
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