再会と今後のこと
ついにヒロインの登場です!
今回もいつもより少なめです。
俺達は特別講義棟の中に入ってきた。
中の様子は、人が200人くらいいて、落ち込んでる人や泣いている人、怪我をしている人などがいる。
どうやら第1講義棟や第2講義棟から逃げて来た人達の半分くらいはここに逃げて来たようだ。
そうやって中の様子を見ているとドアを開けてくれた男の人が話しかけて来た。
「さあ、君達もモンスターから逃げて来て疲れただろう、守りはステータス持ちの僕達に任せて、ゆっくり休んでくれ!」
どうやら、僕達以外にもモンスターを倒してステータスを解放した人がいるようだ。
「ステータス持ちなら心強いです! そうさせて貰います!」
「それじゃ、僕はあっちにいるから、何かあったら言いに来てくれ」
そう言って男の人が向こうに歩いて行く。
俺達は休む為に、何処か座れるところはないか探す。
すると向こうから人が走って来る。
「隼人君!無事で良かった!」
「桜!お前も無事だったんだな!」
彼女の名前は夜桜 凛。
顔はつり目のキリッとした美人で、黒く長い髪は腰のあたりまである。
身長は160cm後半くらい、スタイルは出るところは出ていて、程よく引き締まっている。
俺と同期の1年生で、同じ剣道サークルに入っている。
剣道サークルでは桜の家が道場を営んでいることもあり、色々と剣道のことを教えて貰っている。
「それで、隼人君そっちの人は……」
そう桜が聞いてくる。
俺は竜司と桜が会ったことが無いのを思い出し、桜に紹介する。
「そう言えば2人共会ったことが無いんだっけ?こっちは俺の親友で桐原 竜司って言うんだ」
そして2人が交互に挨拶をする。
「桐原 竜司です。よろしく! 夜桜さん」
「こちらこそ、夜桜 凛だ。よろしくお願いする」
「とりあえず桜、何処かに座れる場所は無いか?」
俺が桜に聞く。
「ああ、こっちだ」
俺達は桜に付いて行き、空いた場所に座った。
そして今までのことや今後のことを話し、これからどうするのを決めた。
「2人共、今後の事についてなんだが、まず桜のステータスを解放する。そして第1講義棟の8階に残って貰っている数名を特別講義棟まで連れて来て、その後、日が暮れるまでレベル上げをする。これで間違ってないか?」
そう俺が聞く。
すると2人から返事が返って来る。
「うん、間違って無いよ隼人」
「ああ、間違って無いよ隼人君」
そして俺達は許可を貰う為に、ドアを開けてくれた男の人に相談しに行く。
「すいません」
男の人に声を掛ける。
「ああ、さっきの……どうかしたのかな?」
「実は……」
そして、さっきみんなで決めた事を男の人に話す。
「君達だけで、大丈夫なのかい?」
俺はその言葉に対し返事を返す。
「大丈夫です! 僕達もステータス持ちなので」
「そうか……分かった。その代わり、必ず無事に帰って来るんだぞ!」
「はい!」
そうして俺達は第1講義棟に残って貰っている人達の救出とレベル上げをする為に特別講義棟を後にした……