ステータスとユニークスキルの解放
小説って書くの難しいですね。
改めて、アパートの外の様子は、建物に大きな木が巻き付いたり、貫通したりしている。
そして、ここにきてもう一つ気付いたことがある。
こんな状況なのに人の気配がまったくしないのだ。
そうして、人が全然いないことに不安を感じながらも、俺は竜司が住むマンションに向け、歩みを進めた。
さて、俺のアパートと竜司のマンションは近いので、徒歩5分くらいで着いた。
そこまでは良かったのだが、なんと俺は今、ゲームなどに出てくる緑の肌に醜悪な顔、小学生低学年の知能・体格を持つモンスターであるゴブリンに、遭遇している。
「え!? これってよくゲームに出てくるゴブリンだよな? なんか、凄い形相でこっち睨んできてるんだが」
そうやって俺が驚いている間にゴブリンが、こちらに向かって走って来た。
「ギィ ギャー!! 」
ゴブリンが尖った爪で俺を引っ掻こうと右腕を振るってきた、俺はそれを右に躱し、距離をとった。
「コイツ、いきなり攻撃して来やがって、そっちがその気なら俺も容赦しねえ、ゲームみたいに倒してやる! 」
また、ゴブリンがこっちに向かって走って来る。
そして俺も距離を詰める。
ゴブリンが前と同じように右腕を振るう。
俺は前と同じように右に躱し、そこからゴブリンのお腹に向けて全力で蹴りを入れる。
「おらよ! 」
「ギィ!? 」
全力で蹴られたゴブリンはそのまま吹っ飛ん行き、マンションの壁にぶつかり、血を口から吐いて、光になって消えた。
「いや、一発かよ! すげー弱いじゃん」
そうやって、ゴブリンを一発で倒せたことに驚いていると、突然頭の中に声が響いてきた。
『レベルが上がりました。これによりステータスが解放されます』
『ステータスが解放されたことにより、Uスキル、闘争の本能と大器晩成が解放されました』
『ステータスが解放されたことによ、モンスターのステータスが見れるようになりました』
これはまさか!? そう思い俺は、
「ステータスオープン! 」
と叫んだ。
すると目の前に透明なパネルが2枚現れた。
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ステータス説明
名前
歳
状態 体の状態
階位 最高100 生物の格を現す数値
レベル
最高Lv.10でLv.10になるとレベルが
リセットされ、階位が1上がる。
HP 無くなると死ぬ PP1=5
MP 魔法を使う時に必要 PP1=3
力 物理攻撃力 PP1=1
魔 魔法攻撃力 PP1=1
体 防御力と状態異常抵抗力 PP1=1
速 動きの速さ PP1=1
技 武器や魔法の扱いの巧さ PP1=1
運 運の強さ PP1=1
魔法
使える魔法の一覧
魔法は才能がないと使えない。
スキル
取得しているスキルの一覧
ユニークスキル(Uスキル)
初めてレベルアップした時に取得する。
特別なスキル
経験値
レベルアップに必要なポイント
レベルが上がるごとに上がる
PP
パネルで、自分のステータスを上げることの
できるポイント、レベルが1上がるごとに
1増える。
SP
階位が上がったときに貰えるポイント
パネルからSPを1消費して魔法とスキルを
覚えることができる。
※なお、このパネルは初回だけ表示されます。
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吉田隼人
18歳
状態:普通
階位:1
Lv:1/10
HP:45/45
MP:10/10
力 :30
魔 :10
体 :25
技 :15
速 :17
運 :1
魔法
なし
スキル
なし
Uスキル
闘争の本能 大器晩成
経験値:0/3
PP:2
SP:0
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すげー!本当に出た。
俺は、ゲームみたいなシステムに嬉しくなりながらも、ステータス説明の画面を見ながら、自分のステータスを分析する。
どうやら俺は、HPと力が高く、MPと魔が低いので、近接戦特化のステータスのようだ。
だから今さっき、ゴブリンを一撃で倒せたのかな? と俺は思う。
次にユニークスキルを見てみる。
俺のユニークスキルは、
『闘争の本能』と『大器晩成』だ。
う〜ん、どういう効果なんだろう?
俺はスキルの効果を知るために、パネル上の『闘争の本能』と『大器晩成』を押してみた。
すると、パネルの横から小さなパネルが2つ現れる。
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ユニークスキル
『闘争の本能』
戦闘時、相手が自分より強いほど
戦闘能力が向上する。
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ユニークスキル
『大器晩成』
レベルアップに必要な経験値が1.5倍になるが
獲得PPが2倍になる。
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……え? この2つのスキル強くない。
『闘争の本能』は、この世界で強くは無いであろう俺に、すごくありがたいスキルだし、『大器晩成』は、必要経験値が1.5倍になるのは痛いが、PPが2倍になるという、強力なスキルだ。
とりあえず、こんな世界だ、『大器晩成』で2倍になったPPをステータスに割り振ろう。
そして俺はもう一度、ステータスを開く。
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吉田隼人
18歳
状態:普通
階位:1
Lv:1/10
HP:45/45
MP:10/10
力 :30
魔 :10
体 :25
技 :15
速 :17
運 :1
魔法
なし
スキル
なし
Uスキル
闘争の本能 大器晩成
経験値:0/3
PP:2
SP:0
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やはり、俺は近接特化のステータスのようだ。
そして俺は考えたのち、HPにPP2ポイントを割り振った。命は、大事だからね。
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吉田隼人
18歳
状態:普通
階位:1
Lv:1/10
HP:55/55
MP:10/10
力 :30
魔 :10
体 :25
技 :15
速 :17
運 :1
魔法
なし
スキル
なし
Uスキル
闘争の本能
大器晩成
経験値:0/3
PP:0
SP:0
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さて、ステータスの確認とPPの割り振りも終わったことだし、竜司の部屋まで行くか!
そうして俺は、竜司の部屋前まで来たのだが、
やはりというべきか、このマンションに入ってから竜司の部屋前まで誰もいなかった。
外にも人がいなかったけど、このマンションにも、人がいないようだ。
うーん、これだけ人がいないとなると竜司もいないかもな。
そう思う俺だったが、一応確認のため、インターホンを鳴らしてみる。
反応が無い。
もう一度インターホンを鳴らしてみる。
やはり反応が無い。
俺は、ドアの取っ手に手を掛ける。すると
「ガチャ」
ドアが開いたので、部屋の中に入ってみる。
やはり、そこに竜司の姿は無かった
うーん、予想してた通り竜司はいなかったか……
すると次は、ここにいない竜司がどこにいるかだが、多分、これまでのモンスター、人がいないことを考慮すると、どこか安全な所に避難しているんだろうと考える。
そうして俺は、一刻も早く親友と再会するため、周辺を探索することにした。
ユニークスキルの内容を少し変えました。
経験値を変えました。
PPの内容を変えました。