六花の如く
掲載日:2013/12/27
冷たい花よ。
儚い花よ。
少しの温もりでも、消えてしまう。
ほんの少しでも、触れていたいのに。
少しだけ、少しだけでも、この手の内に在って欲しい。
そう、願わずには、いられなかった。
冷たい花よ。
儚い花よ。
どうすれば、留めておけたのだろうか。
どうすれば、失わずに済んだのだろうか。
あなたを守るには、幼すぎた。
あなたを守るには、弱すぎた。
あなたは言った、強くなりなさい。
あなたは言った、優しくなりなさい。
あれから幾年。
強くなれただろうか。
優しくなれただろうか。
今ならば、あなたを守る事が出来たのだろか。
然れど、守るあなたがいないのならば、何のための力なのか。
ならば、せめて一陣の風となりて、命を散らそう。




