表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空想少年  作者: 空也
3/11

少女について

夕方になった。

僕は、昨日彼女に言われた通りの橋へきた。


すでに、彼女はいた。


「あっきてくれたんだ。」

「うん。君のことが気になってね。」

「じゃあ、昨日言った通り私のことについて教えるね。私の名前は美影(みかげ)。」

「え、上の名前はどうしたの?」

「ごめん。いつか教えるときが来るかもしれないし、来ないかもしれない。」

「何だよ、それ。曖昧だな。」

「それよりさーあなたの名前も教えて。」

「あーそうだったな。俺の名前は空也 想だ。」

「へー想って言うんだ。良い名前だね。」

「そんなことより、何でこの橋から俺を見てたんだ?」「そうだったね。それを聞きに来たんだね。分かった教えるよ。なんというか、あなた私に似てる気がしたの。」

「え?どういうことだ。」

「誰からも気づかれず、相手にされない、いるのかさえもわからない。何だかそんな気がしてね、私と似てると思ったの。だからこの橋であなたを見てたの。」


そう言う。彼女の目はどこか寂しげにみえた。

そして、俺は直感でわかった。

この子も俺と同じで過去に何かを抱え込んでるのだと。

そんな、彼女を俺はほっとっけなかった。

だから、俺は意を決して彼女にこう言った。

「なー俺達一緒にいないか?似た物同士一緒にいないか?」

「いいの?私といたら、あなたを不幸にしてしまうかもしれないよ」

「いいさ。不幸なことなんか慣れてるし。」

そう言い、俺は手を差し出した。

それに答えるかのように美影も手をだした。


この出会いこそが、この物語の始まりだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ