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孤独な少年の話
いつも、少年は孤独だった。
少年は世界がなくなればいいなどと思ってた。
その少年の名前は空也 想影が元から薄く、誰にも気づいてもらうことがなかった。
ただ、いつも端でひっそり影を潜めるようにいた。
そんな想がよくやるのが空想小説である。
その名の通り自分の頭の中で自分の物語を進めて行くことだった。
周りからしたら空想をしてるなんてと言われるが想にとってはそんなこと、どうでもよかった。
ただ自分の物語を進めて行くのが好きだったから。
いつも通り、想は家に帰る途中橋である少女をみた。
そこから、物語は始まる。