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碧の瞳  作者: 古瀬ヒイロ
本編・胡蝶の夢
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第二章・誰そ彼(5)

「あー……碧、言ってなかった、んだねぇ」

 影虎は間の抜けた声で、気まずそうに視線を泳がせた。

「言う必要を感じなかっただけだ」

 そう言うと碧はついとそっぽを向いた。長い黒髪がしなやかに流れる。

 すげない返事に、榛名は若干の憤りを覚えた。必要がないだなんて、素性を根掘り葉掘り聞かれて疑いなく返答していたものの、彼のことについては気を遣って何も問いかけなかった自分が馬鹿みたいだ。榛名がむっとしたのに気付いて、碧は小さく息を吐いた。

「色々と事情があるんだ。ここでは人が多すぎるから、後で説明する。そもそもこの馬鹿が無駄な発言をしなければよかったんだ……」

 またびくりと丸い体が痙攣した。碧はぎらりと眼光鋭く翻す。

「ついでにそこの馬鹿が存在しなければもっと手っ取り早かった」

 睨めつけられても、影虎は飄々として動じなかった。大げさに肩を竦めてみせる。

「まったく、今回ばっかりは俺は関係ないって。碧が黙ってたから誤解が生まれたってだけの話でしょ?」

「誤解というのも語弊があるが……とにかく、こいつにはまだ何も言ってない」

「ああ……そうか、だから知らないんだね」

 手を顎にやり、しげしげと榛名を見つめるその瞳は好奇心に満ちていた。榛名が見返すと、にこりと微笑みかける。口を挟む余地を一切残さない、綺麗な微笑み。細められたその瞳を見て、榛名は思い出した。影虎と碧は親戚なのだ。

「いとこってことは……影虎さんも、王族?」

「ああ、影虎でいいよ。さっき怒鳴られたときは呼び捨てだったんだし、今更ねぇ」

 榛名が赤面するのを見て、影虎は意地悪く目を細めると、忍び笑いしながら請合った。

「そう、碧と同じく、俺も王族の一員だよ。まあ今言ったように出奔しているから、名ばかりの王族というところだけれど。こうしてみーんな揃って俺の存在は都合よく口を噤むようにしているしね」

 笑顔で毒を含めるような言い回しに、付き人の男性はがくがくと震えだしてしまった。

 針で(この場合、そんなに生易しいものではなく剣山の域だが)穴をあけられた風船のようにみるみるしぼんでしまい、縮こまって震えている。見るも哀れなその様子をにやにやと笑うのだから、影虎の意地の悪さといったらなかった。

 彼は口元で何か濁らせながら、おずおずと碧の表情を窺っていた。

 しかし、気付いていても碧はつれなく、決して顔を合わせない。微動だにしない冷たいかんばせに、尚のこと慌てふためき、彼は上目でちらちら視線を送る。

「あ、あの、……殿下。また……」

「たわけ。だから用件など言わなくても分かっていると何度言えば分かるんだ。ざるで出来ているのかその頭は」

 ひゃっと声をあげて、男性は何かを払うように顔を庇った。いじめられっこのような弱々しい仕草に、余計に苛々させられるのか、碧は大きく鼻を鳴らした。美形の男性が怒ると、それはもう恐ろしい迫力である。

 あまりの男性の滅入りように、何もそこまで言わなくても、と内心で擁護していた榛名は、突然碧の顔がこちらを向いたので驚いて一歩引いてしまった。

「榛名、俺には用事が出来た。今すぐ戻らなくてはいけない。済まないが急ぐ。――とはいえ、まだ殆ど街を回ってもいなかろうよ。こんな阿呆のような奴だが、腕は立つから影虎に宮殿まで送ってもらってこい」

「はっ?! 碧何言ってんの?」

 影虎が素っ頓狂な声を上げて、碧は大儀そうに見返した。

「……何だ。文句があるのか」

「いやいや。かあいい女の子を守るお役目ってのは結構よ? こっちは寧ろ大歓迎ですよ? じゃなくてー、もうちょっと榛名ちゃんのこと考えたらって言ってんの」

「考えたから言っているんだろう」

「だ・か・ら。初対面の男とさー、今から俺は帰るから二人きりでお出かけしてくださいねって、榛名ちゃんにしたら困るもんでしょ。ふつー」

 碧は言葉に詰まった。

「考えてなかったんだ?」

 影虎が白けた表情で指摘すると、「煩い」と半ば八つ当たり気味に唸った。


「……あの」

 榛名がゆっくりと手をあげると、二人がこちらに視線を向けた。途端に集まった視線に少し緊張して、確かめるように言葉を選ぶ。

「急ぐん、だよね。わたしは、影虎がもし迷惑じゃないのなら大丈夫だよ」

 榛名の視界には、今か今かと駆け足をしそうな付き人の姿が映っていた。こうして説明している時間もないのは、見てとれる。碧も焦りで冷や汗を流す顔をちらりと一瞥して、無表情で頷いた。

「済まないが」

「ううん、いいの」

「――行くぞ。さっさとしろ。鈍間」

 さっと踵を返すと、彼は足早に去ってしまった。

 何の余韻も残さず、振り返ることもなく。



「……よかったの? 榛名ちゃん」

 影虎が覗き込んできて、榛名は苦笑気味に頷いた。

 何となく、感じたのだ。仕事で忙しく、東奔西走している碧はしょっちゅう見てきた。けれど、今回はそれとは少し様子が違っていた。どことなく心配げな表情をしているように見えたのだ。心ここにあらずで、榛名や影虎のことより、とにかく一秒でも駆け戻りたいと――。

 そんな碧を無理に引き止めるほど、榛名はわがままになれなかった。

 知り合って日も浅く、彼が心配していることが何なのかも分からず、彼の立場さえつい先ほど知ったばかりの自分が、そんな権利を有するのか、と思ったのも確かだが――多分、臆病風にふかれたのだと思う。

「じゃ、まああの馬鹿は置いておいて。さぁて! 榛名ちゃん、どうしましょうか」

 明るく青年は言い放った。すっかり気分を削がれてしまった榛名は、あまり散策に乗り気になれずに口ごもる。しょぼくれた少女に、影虎は少し目を細めた。

「大丈夫大丈夫。もう意地悪しないから」

 くしゃっと崩れた顔は、底抜けに無邪気だった。男性なのに、どこか可愛らしさすら感じさせる。

 思わず榛名も肩の力が抜けて、緩んだ頬は笑みを作ったようで、それを見た影虎は嬉しそうに綻んだ。表情がくるくると変わる人だ。

「そうそう、女の子はねぇ笑ったほうが可愛いよ。そっちのほうが断然今より可愛くなるから。さてさて、榛名ちゃん。碧が何もかも丸投げしていったことだし、ひとまずお店を畳むの手伝ってくれるとお兄さんはすっごく助かります」

 体を起こした影虎は撤収作業に取り掛かったので、榛名も慌てて手伝った。

 影虎の店はひしめき合う軒の中、ぽっかりと空いた隙間に広々と陣取られている。重い棚を影虎が片付けている間、榛名はたくさんのアクセサリーや展示用の布、かごを一つ一つ丁寧に片付けていった。集めるとまるで虹のように、目にもあやに輝く。

「いっぱいでごめんねぇ」

「ううん、可愛いのいっぱいだから楽しい」

「そう? ありがと」

 影虎は手を動かしながらもにこにことよく笑い、よく話す。碧とは本当に正反対だった。どちらかといえば碧のほうが、榛名にとって王族――人に仕えられる存在――という印象に近かったので、彼がどうしても王族の一人には見えなかった。

「影虎、聞いてもいい?」

「うん?」

「出奔した、って言ってたよね。何で家を出たの?」

 率直な問いに、影虎は少し言葉を切った。

「……うーん。そだねー、俺って親父と根っこから性格が合わなくてさ。陰気でねー、ねちっこくって口うるさいし。権力とかも大好きだしね。でも俺はそういうのあんま好きじゃないんだよね。政治の世界でがっちがちに縛られるのとか大嫌いでさ。反抗期とか、そういう一過性の感情じゃ割り切れないくらい仲が悪かったってことかな」

「仲が悪いとそうなるの?」

 榛名の疑問に、影虎は言葉を選んでゆっくりと説明する。

「えっとね。特殊なんだよね、あそこって。派閥がそれぞれあって、誰が上位で誰が従属しているのか、全部決まってるのね。それで、親子だと間違いなく親の意見が全てになる。市井でも職業なんかは、世襲制って形で親に左右されることも多いんだろうけど、それとは比べ物にならない。付き合う人間だとか、発言とか、行動や思想を全て管理される。でも、それに見合うだけのものが与えられるんだよ。繋がりとか財産とかね。――それが嫌になったら、抜け出す以外の選択肢はないんだ。だから出奔したの」

「……管理されてるって、碧もそうなの?」

「ん? 碧はまたあの中でも特別かな。放置されているというか無視されているというか。親はもう死んでるし――あ、それも初めて聞いた?」

「初めて聞いた」

 榛名が少しいじけたような言い方をしたので、影虎はまあまあ、と宥めた。

「色々あるんだよ。碧が王族だってことすら言わなかった気持ちも分かるよ。下手に首を突っ込むと余計な面倒に巻き込まれかねないし、知らないままなら知らないほうがいい。王族の面倒っていうのは単なる喧嘩じゃおさまらずに命懸けになりかねないからね。今は碧の判断に任せておいたほうがいいと思うよ」

 ――命懸け。その言葉で以前襲ってきた刺客のことを思い出して、身震いした。あんな経験は二度としたくない。

 確かに、王族の考え方や、宮殿に過ごす人間の駆け引きというものが、榛名にはさっぱり分からない。碧がそんな榛名を遠ざけたのは当然の判断だったのだろう。

 頭では分かっている。碧は決して自分のために隠していたわけではない。それなのに、何となく寂しい気がするのは何故なのだろう。

 目を伏せる榛名に、影虎は穏やかに言った。

「……あいつはさー。不器用だし、あんま気が利かないから、榛名ちゃん大変だろうけど。碧にとってはそれでも一生懸命だから、許してやって」

「……影虎は面倒見がいいね」

 榛名はくすりと笑った。

「いやいや。碧のためってより、榛名ちゃんのためですよ? あいつ気難しいから、苦労してるでしょ」

「二人は喧嘩ばっかりだったね」

 影虎はんー、と気のない声を漏らす。

「どうも碧と俺って波長が合わないみたいで。見た目も中身も正反対だから、俺ら。それに碧、ちょっと怒ってるし」

「怒ってる?」

「さっき言ってたでしょ。家を出てからずっと連絡絶ってたから怒ってんの」

「……それは、碧は要するに、心配してたって言っているのでは」

 それならば犬猿の仲というよりむしろ、一人暮らしをしている息子を心配する母親のようだが。

「まぁそゆこと。碧は心配してたのに俺から連絡がなかったってすんげー怒ってんの。でもあんな怒んなくてもいいじゃんね? 追い掛け回されたり、慣れない生活で苦労したり、こっちにもそれなりに事情があったのにさー」

「確かに……あれはちょっと怒りすぎかな」

 榛名は剣を振り回して怒り狂う碧を思い出し、つい同意してしまった。そうでしょー、と影虎はくすくす笑う。

「あ、これはどうしたらいい?」

「ん? ああ、それはこれに入れて」

 影虎からかごを受け取ると、榛名は小さなアクセサリーを詰めだした。

 敷物の上に何もなくなると、影虎は両手に大きく広げて埃を落とす。土が少し舞い上がり、榛名はけほっと小さく咳した。かごの中に土が入らなかったか覗き込むと、先ほど見ていたブレスレットが見当たらなかった。

(あれ?)

 他のかごも探してみたが、ブレスレットはこのかご以外には入っていない。売れた様子はなかったし、失くしてしまったのかと敷物の裏や箱をあけて次々探してみたが、どこにもなかった。

 ない。どこにも。

 紛失してしまったのかという不安以上に、榛名はあのブレスレットが二度と手に入らなくなってしまったことにショックを受けた。お金を持っていないので元々買えるはずもないのだが、想像以上に落胆して、相当惹かれていたのだと気がついた。何となく手に取っただけだったが、今思えば特別に輝いて見えた。

 肩を落とす榛名に気がついて、影虎は声をかけた。

「ごめん、さっき榛名ちゃんが見てたやつだよね? あれはもう片付けちゃったんだよね。そうそう、あれ、実は対になってるんだよ」

「対?」

「あれって女物でしょ。作りは同じなんだけど、男物も作ってたんだ。もうちょっと濃い青色で、男でも使えるの」

「そうなんだ」

 榛名は売れたり失くしたりしたわけではないことにほっとしたが、どのみち手には入らないと分かっているので、話を聞くと胸がしくしく痛んだ。

(……諦めるしかない)

 未練がましく手を泳がせて、土の上に敷かれた大きな絨毯の布目をなぞる。触れる色は青。手持ち無沙汰な指先はその先をなぞり、紫に変じる。徐々に移り変わり黒へ、そして吸い込まれるような淡い桃色や黄色が入り乱れた。

 思わず目を奪われる。

 そこに描かれていたのは、天国を夢想したような光景だった。ここでも図案化された黒い蝶が飛んでいて、下は海を表しているのだろうか。真っ青な海原を分かつ空は朝焼けの彩を描いていた。小さく獣や人、鳥の図案も織り込まれている。幻想的な風景だ。

 一目、また一目。色は色を成し、形は形を成し、そうして続く。

「綺麗……」

 思わず息を呑んだ。使い込まれているがまだまだすべらかな生地は、指先を動かすと溶けてしまいそうに柔らかだった。

「ああ、それは」

 振り返った影虎と目が合った瞬間、榛名は衝撃で突き飛ばされた。影虎の驚いた顔が視界から外れていき、気がついた時には手をついて敷物の上に倒れこんでいた。

「邪魔だよ!」

 苛立った声が榛名に投げかけられる。

 何が何だか分からぬまま体を起こすと、見知らぬ中年の男性がこちらを振り返っていて、呆然としている榛名に向かって舌打ちした。どうも厄介な人物とぶつかってしまったらしいことを知り、榛名は口を貝にした。こういった輩とは、関わらないほうがいい。下手に反撃するとろくなことにならない。

 しかしそう考えたのは榛名だけのようだった。影虎は、事態が飲み込めていないのかと思えるほどのんびりと声をかけた。

「オジサン、そりゃーないんじゃないの? 道のど真ん中に突っ立ってたわけじゃあるまいに。それに、女の子に向かってそういう言い草はよくないねぇ」

「うるさ……」

 怒鳴り声は、半ばでひしゃげた。影虎は微笑を崩さなかったが、相対する男性の顔はみるみるうちに歪んでいく。恐怖に曲がるその顔は、影虎を食い入るように見つめていた。

「すみませんでした!」

「え」

 榛名が驚いていると、彼はあっという間に脱兎のごとくいなくなってしまった。こういう場合逃げた、のほうが正しいのだろうか。

 一時しんとした往来は何事もなかったかのようにはしゃぎ声に満ちる。どう見ても柄の悪そうな人物を、軽々と追い払ってしまった影虎に、榛名は少し腰を引いて見上げた。

「影虎って、怖い人?」

「何を。俺ほど品行方正な人間は……あ、信じてないな」

 胡乱な目つきに影虎はぷらぷらと手を振った。

「違う違う。俺はただの盗賊だよ。でもまあ名は知られているかな。飛燕っていう団の長をしてる」

「盗……っ」

 あんぐりとした榛名を見て、影虎はすかさず口を挟んだ。

「あ、誤解しないでね。盗賊っていっても、今では名ばかりで殆ど盗みとか人に危害を加えるようなことはしてないよ。昔、国がもっと貧しかった頃は船を襲撃したり、旅人や宮殿に向かう荷を盗んだりしてたらしいけど、今はほぼ慈善団体。義賊ってやつだね。自分たちで交易して、その利益を分配したり情報を売ったりして生計を立ててるってわけ。それが結構大きくて、今じゃ惟では経済の一端を担う大事な組織なんだよね」

「……すごい……」

 榛名が純粋に感嘆するので、影虎はまたニコッと笑った。

「榛名ちゃんは素直で可愛いねぇ」

「……盗賊っていうより、貿易企業なんだね。すっごく大きな」

「まあ、そういうこと」

「でも、何で影虎、家を出ていきなり盗賊になったの?」

「それはまあ、紆余曲折あって。運がよかったってだけだけどね。で、この露店は俺の道楽」

 確かに、道楽のような小さな店だった。小さくても屋台を持つほかと比べてきちんとした店を構えてもいないから、市に加わるのも気が向いたときだけなのだろう。

「でもこのお店、わたし好きだよ」

「ありがとー。俺、案外こういうの結構好きなんだよね。あそこを出てから気がついたんだけど、案外手先が器用みたいでさ。ちまちま物を作るのとか、飽きずにやれるの。あ、適当にいいよ。盗まれて困るものなんかないし、それよりさっさと出かけよう」

 影虎は荷物を乱雑にまとめると、端に寄せて立ち上がった。

「どこに行くの?」

「行き先なんて、決めなくてもいいんじゃない」影虎は何のてらいもなく笑った。「あてのない放浪も中々いいもんだよ、榛名ちゃん」

 遠慮なくずい、と榛名の前に手のひらが差し出される。臆面もなく。まじまじと見つめると、その手は碧のしなやかな手とは随分違っていた。皮が厚いことが一目で分かり、節が太く無骨だ。

 榛名はゆっくりと、その手を取った。途端に引き寄せられて、その力に驚いている間に榛名は起立させられる。

 眼前に迫った顔は、艶やかに微笑んだ。

「行きますか、榛名ちゃん?」

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