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その日、俺はやけに堂々と道を歩いていた。どうしてか分からないが、自信に溢れていて、何でも出来そうな気分だった。俺は無法者だから、常に世間に引け目を感じながら日常を過ごすわけだが、その日だけは後ろめたさを感じなかった。大した理由なんてなかったのかもしれない、吹っ切れていただけかもしれない。俺が犯罪を犯すのに理由がないように、鋪道を歩いていたわずか数分だけ、犯罪を忘れられた理由もないのだろう。
一点だけ、暗い背景を背負っていたとすれば俺が絶対に手を出しちゃいけない犯罪ーこの国では殺人ではなく通貨偽造ーをしようとしていた。




