表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

庭付一戸建てモフモフ付きへの道 vol.2

~迫る住宅ローンと手弁当~


今日のお昼は手弁当。


今までは現地調達だった。


正直、カツカツ。


今月もあと三日後に迫りくる期限。


そう、住宅ローン引き落とし日。


冒険資金も底をつきそうだ。


やはり、自分にはキツかったか?


土地代も含めて、借りられるだけ借りた。


あの時、日銭を古びた電卓で365倍した。それを更に7倍。


「……これが、あなたの限界です」


メガバンクさんはそう言って、静かに電卓を伏せた。


その言葉を鵜呑みにした。


『限界』の言葉の重みは、直ぐに自分を襲って来た。


今までの資金の自由が明らかに減ったのだ。


金貨を眺めながら、変動金利で助かった。


心の底からそう思っていた。


マイホームに帰ると、庭に見慣れない草が植えられていた。


まさかそれが、噂のあれだとは、その時は気付きもせずに、深い眠りについた。


~自給自足生活始まるよ~


朝一で、妻に自給自足生活の始まりを告げられた。


まさか、あの草が、ただの草じゃなかったなんて思いもよらなかった。


妻はムゲンソウと言っていた。


その意味を理解するのにそんなに時間は掛からなかった。


毎日、弁当にあの草が入っていたのだ。


正に∞(無限)。


~噂の外構工事~


そんな生活にも慣れてきた頃、妻が、そろそろ外構工事がしたいと言って来た。


そう、うちは外構工事がまだだったのだ。


正直、家の価格には外構工事も含まれていると思っていた。


しかし、リバライさんは、外構工事はうちでも出来ますが、別料金です。とハッキリ言ったのだ。


え?うそ!無理無理、モームリ!!


あの時、隣に妻がいなかったら、心の声全開で発狂していただろう。


仕方がない。遂に、この時が来たのだ。


~どこまで出来るか、DIY?~


妻にDIYをする旨を伝えた。


「それしかないわね。」


そう、本当にそれしかなかった。


しかし、思っていた以上に、材料や植木代は嵩んだ。


毎日、敵を倒して日銭を稼ぎ、外構DIYに励んだ。


どれくらい経っただろうか。え?2か月?


結構経っていた。


そして、遂に、外構DIYも終わった。


ホッとしたのも束の間。


あの事件が起きた…


つづく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ