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JDに取り憑いたらもわっとした件

作者: 宰相トマワ

俺はある夜中、目を覚ました。特にトイレに行きたいとか、しんどいとかそういう訳では無かったがだからと言ってあまり眠くなかった。せっかくなので起きるかと思い、体を動かすと、ゆさっと何かが揺れたのに気づいた。変だな、と思いつつスマホを取ろうとした。暗闇の中だとしてもスマホの位置などそう変わることはないので普段なら手探りですぐ見つかる筈である。しかし無かった。落としたのかな?と思い状態を起こすと「ばるる〜ん」とあからさまに胸部が揺れ重たかった。「おっぱいが...付いてる...!?!?!?」夢なのだろうか。しかしその割には鮮明である。となれば女体化したのだろうか。真相を探るべく、俺は部屋の照明のスイッチを探した。幸いスイッチは近くにあったようで俺は照明をつけて全体を知ることができた。その部屋は、まるっきり俺の部屋とは違う部屋だった。つまり...女体化ではなく入れ替わりだったのだ!!部屋の入り口付近に大きな鏡があったのでどのような姿の娘になったのだろうかと胸を躍らせながら覗いてみるとふっくらとした立派な胸元、小柄なタッパ、髪はボサボサであったが顔は愛らしい美人寄りの童顔であった。あまりに自分好みの風貌に悶絶してしまいそうになったが俺は堪えた。ここでこの娘の親にでもバレたらこのひと時の幸せが失われてしまうように思えたからだ。俺は興奮を抑えこの幸せを永遠にとどめていく方法を模索することにした。まずこの娘は誰なのか、それを知る必要があった。とりあえず部屋にあるものを調べてみることにした。部屋にはクローゼットや本棚など、調べるに値するものは沢山あったがあからさまに力を入れてると思われるパソコン周りに目をつけた。長い本格的なマウスにデュアルモニターなどあからさまにただの一個人とは思えない装備があった。配信者なのだろうか?次に、本棚を探してみた。本棚には卒業アルバムがあった。.「令和五年度須磨西高校 大沢麗羅」表紙にそう書かれていた。この娘は思ったより俺と近い場所に住んでいたようだ。そして案の定と言うべきか、かなり若い。そして最後にクローゼットに手をつけた。クローゼットの中には如何にもティーンエイジャーの女の子と言った服が入っていた。奥の方には高校時代の制服や体操服も入っていた。ブラジャーには「G70」や「H65」などの文字が並んでいた。豊満な胸部の実際の数値を見ると俺はさらに興奮した。俺にはこの娘を着せ替え人形にすることしかできなかった。充電中のスマホを剥ぎ取り俺は鏡の前に立った。“パシャリ”可愛くデコレーションされた少し古いスマホは深夜の部屋に響いた。“ピコン“動画も沢山撮った。こんな幸せは次の瞬間には無いのかも知れない。そう思うと俺はこの不安定な次元の幸福をありったけ掻き込むことしかできなかった。一通り撮り終わった後、俺は妙に聡明になった頭でこんなことを思いついた。「もしこれが現実で、尚且つ明日には元に戻ってしまったら?」そう思うと恐ろしかった。その場合この体の持ち主は俺と入れ替わっているのだ。どこまで主人が俺のことを把握しているか不明だが俺の姿を覚えられている可能性は十分にある。その場合今した行為は真っ先に俺と結びつけられる。今後関わるとは考えにくいが、それでも気まずい。しかし俺もつかんだこのボールと幸せは離すことはもっと嫌だ。俺は証拠隠滅しつつ、かつこの幸福のデータを残す方法を模索し始めた。真っ先に思いついたのはSNSで自分のアカウントにログインして送り、ログアウトすり方法だ。しかしそれだと俺に入ったこの娘の目に簡単についてしまう。そこで俺が次に思いついたのはクラウド上のデータ保存サイトに保存する方法だ。しかしこれだとログがあまりに残りすぎて完全にバレないようにするには難しすぎる。最後に俺が思いついたのはGoogle driveにログインし、保存する方法だ。これだとログは残らず、俺の体を乗っ取っているこの娘も認知しにくいだろう。こうして俺は今宵撮った幸福を送付し、残ったデータを全て削除した。これをやった途端急に睡魔に襲われ俺は寝てしまった。翌日目を覚ますと、いつもの俺に戻っていた。一夜開けてみるとぼんやりしていてやっぱり夢だったかな?と思った。それでもやっぱり確認しておきたいと思いGoogle driveを開いた。すると闇夜の芳醇な香りが一気に花開いた。あの記憶は嘘偽りの無い真実だったのだ。俺の股間はもう耐えれるはずもなかった。朝から白く咲き乱れた。俺はその後電車に乗り学校へ行きいつもの1日を過ごしそして繰り返した。あの娘と鉢合わせすることは無かった。正直家の位置は把握できていたがだからと言ってストーキングするのは無粋というものである。第一に法に触れてしまう。そもそも鉢合わせていいことは考えにくいのでそっとしておくことにした。しかしあの乳揺れは頭の中でリフレインしている。でもしょうがないよね、人の幸せを全て奪っていったんだから。

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