表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
帰宅中、いきなり可愛い女の子に声を掛けられる話。  作者: やる気になったら書く人
2/9

どうしても気になっちゃう話。

次の日、約束通り僕は彼女と図書館に来ていた。

「そう言えば……僕、君の名前を知らないや、何て呼べばいいかな?」

「私は雪野怜って言います。怜って呼んでくださいね、颯斗先輩!」

「わかった、じゃあよろしくね怜さん。」

……あれ?僕、怜に名前教えたっけ?まぁいっか。そんな疑問はすぐに消え、そこから数時間、勉強を教えた。時計を見るとすでに午後5時を過ぎている。

「そろそろ帰らないとまずいかな。」

「そうですね、今日は本当にありがとうございました。またよろしくお願いします!」

そう言って怜は帰っていった。それからというもの、僕たちは毎日一緒に勉強するようになった。正直初めは面倒くさいと思っていたが、だんだんと彼女のことが気になってきたのだ。

ある日のこと、いつものように二人で勉強しているときのことだった。ふと怜の方を見ると、問題集ではなく僕の方を向いていた。不思議に思い声をかける。

「どうかしたのか?」

すると怜は慌てた様子で、

「いえ、何でもありません!」

と言ったあと再び視線を落とした。しかしすぐに顔を上げて微笑みながら言う。

「やっぱり優しい人だなと思いまして。」

「何だよ急に……。」

恥ずかしくなり、思わず目をそらしてしまった。すると怜が近づいてきて耳元で囁くように言った。

「好きです。」

その瞬間、心臓が大きく跳ね上がった気がした。そのまま何も言えずにいると、

「冗談ですよ。」

と言ってクスッと笑った。……やられた。完全に遊ばれてるじゃないか。悔しかったが言い返す言葉もない。

その後も勉強を続けたが結局その日は何も起こらずに終わった。

あれ以来、怜のことを意識するようになってしまっている自分がいる。今まで感じたことの無い感情に戸惑いつつも、どこか心地よく思っている自分もいた。そして同時に不安も生まれた。果たしてこのままの関係で満足できるんだろうか?もし告白したらどんな反応をするのだろう?そもそも怜はどういった気持ちであんな事をしてきたのか……そんなことを考えているうちに眠れなくなってしまった。仕方が無いので気分転換も兼ねて散歩に出かけることにする。外は既に暗くなっており街灯の明かりだけが道を照らしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ