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放浪神の伝記  作者: 野良犬の王
第一章 
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第一章 第1話-変わり者-

第0話始まりという名のプロローグ呼んでくださりありがとうございます!

いよいよ第一章第1話です。改めて【放浪神の伝記】をよろしくお願いします。

ちなみになんですけど、小説家を名乗ろうとする前に大の学生なのでこれから更新はかなり遅くなりますがよろしくお願いします。


第1話-変わり者-


人界

それは神々が想像せし生き物達が存在する世界。 人や獣で争い、時には人同士で争う不安定な世界。



地界

それは魑魅魍魎ちみもうりょう跋扈ばっこする世界。悪人の魂が行き着く場所であり死してなお、苦しみが与えられる。また、神々も多く存在している混沌の世界。



天界

それは神々に連なるものが住む世界。様々な世界、俗に言う異世界を管理するものが存在するのもここ天界である。主神ゼウスから連なり多種多様な神々が存在する。



そして、彼の者がいるのは天界。そんな彼は今ある者と喧嘩をしていた。



「だから!行かせてください!」



「ダメだよ。君はまだ生まれたばかりもう少し知識をつけなさい。」



「はぁ?俺そんな机に向かって勉強とか向いてないですって、そもそも何故ダメなんですか!」



喧嘩の相手はオリュンポス十二神の1人、ヘルメス。彼らの喧騒は天界中に響いていた。



「そもそも君はまだ生まれたばかりなんだ。今、天界暦何年か知っているかい?」



「もちろん!知っていますとも!天界暦24億6000万ですよ!」



「そうだね。じゃあ君が生まれたのは?」




「天界暦23億6000万です。」



「そう、君はまだ生まれて1億年ほどしか経っていない。つまり私達にとってはまだ子供なのだよ。」



そうヘルメスが彼に訴えかける。

人間にとっては一億年というのは長い。しかし天界の基準では低いことがうかがえる。


そもそもまず、天界暦とは何か。そもそも神様という存在が生まれてから数億年後に天界は出来たとされている。

その天界を作り出したのが主神ゼウスである。つまり天界暦は簡単に天界ができてからの暦なのである。



「ヘルメス様の言うことはよく分かります。まだ私は赤子でしょう。しかしそれとこれは関係はありません。わたしはただ旅がしたいと言っているだけです。」



こう述べている彼は神の基準では生まれて間もないまだ名も定着していないベイビーゴッドである。そんな彼だがここ数万年ほどずっと雄弁と計略の神であり旅を司る最高神と言っても過言ではない方に対して旅がしたいと言っているのだ。


「そうは言いますが、あなた私のように旅を司ってないでしょう?それに人界の信仰心も薄いため、名もないではありませんか。」



「確かにっ、わたしは人々の善の感情から生まれた不定形な神です。しかしながらヘルメス様は昔若いころに旅に出たと聞きます。それこそ様々な世界を。それを私も見てみたいのです。」


そうこのヘルメスという神が旅を司っているのは多種多様な世界を旅した神だからである。

しかしただ神として旅をした訳ではなく、人として旅をしたことが多く知られている。

例えば前人未踏の場所を旅したり、時には異人種との橋渡しになったりと神々にとって最も重要である偉業を成し遂げているのである。それによりヘルメスは旅の神としても崇められているのだ。



「そうは言っても、旅の経験ないですよね?良くもまぁそれでここ数万年ほどずっと毎日旅がしたいと言いますね。」



「いやぁ、それは〜………へへっ」



「別に褒めてませんよ。ただ呆れているだけです。…………はぁ分かりました。旅に出てもいいですよ。」



「へっ?ほんとですかっ「ただし!」っ!」



「ただし、条件があります。」


そうヘルメスは圧をかけながら彼に言う。


「まず1つ主神ゼウス様に許可を貰ってきなさい。それが1つ目の条件です。」



1つ目の条件は主神ゼウスの許可を貰うというものだった。


まずここで説明を入れておこう。主神ゼウスは神々の至高であり頂点の存在。

そして神々は本来何かを司る。それが、概念であり、モノであり、人々の思いであったりと様々である。

そして、主神ゼウスは全知全能と神という概念を司っている。


そんな存在に会うには様々な方法が存在する。

1つ目天界において偶然見かけることだ。これはよっぽどの事がない限りない。

2つ目だが、罰を犯した時に罪人として出会う、これもほとんどない。

3つ目、神としての格が上がった時に新しい世界を管理するためそれの手配の際に直接伺う。

4つ目これが最後だ。ゼウスの次に格の高いオリュンポス十二神の誰かの紹介または推薦を受けた際にお目通りが叶うことがある。

しかし、紹介を受ける神というのは大体が世界を管理する者である。生まれて1億年ほどしか経っていないまだ赤子同然の者がお目通り願うのは前代未聞。

否、初のことである。



「私から紹介しておくので、後日伺うように…………って、なんて表情しているのですか。」



「(°ࡇ°)…………………………………………ハッ!すみません。今なんと?」



「はぁ、ですので私から紹介しておくので後日ゼウス様へ伺うように…「無理です」と。」



「無理無理無理無理無理無理無理無理無理ですよ!ヘルメス様の圧でさえここ2万年ほどでやっと慣れてきたというのに!」



はぁ、この子は自分の言っていることが理解出来ているのでしょうか。そもそも私達が放つ圧というのは、そのまま神の力の強さになります。わたしはオリュンポス十二神であり数多くの世界から信仰されているのでもちろん十二神の中でもトップクラスに強いです。

そんな私の力に慣れるというのは人類的に言えば、核爆弾を500発打たれても平気というものです。

それなのに、彼は2万年ほどと。たった2万年ほどですよ?生まれて1億年ほどしか経っていない彼が。

正直意味がわかりません。しかもそれを自覚していない?これは早計だったか......



「はぁ、無理と言っても既に神力によって伝えましたので決定事項です。」



「(。⌓°꒷꒦⎞………」



彼は溶けだしていた。


「それにもう2つあります。一気に言いますが、1つは私の信仰がない世界で旅をしてもらいます。そしてもう1つ。その世界のものしか利用しては行けません。」



「はぁ…分かりました。2つのうちの1つの信仰がない世界というのは私の自律力のためなのは分かりますが、その世界のものとはなんなのですか?」



「簡単に言えば神としての力を使わず神としてでは無く人として生きてください。」



そう釘を刺す理由としては、神の力というのは1部の人界に存在する生き物には分かってしまうことがある。そうなってしまうと勝手に崇められてしまい、もしそれが悪のものなら悪神として歪んでしまうからだ。



「そうですか…分かりました。郷に入っては郷に従えという人類の言葉のとおりにすれば良いのですね。」



「はい、そうです。よく勉強していますね。まあ、旅に出ることは確定してはいませんがとりあえず明日はゼウス様の許可を頑張って取ってきてください。」



「ふぁい……………」




そうして変わり者の神の一日はあっという間にすぎたのだった。



読んで下さり、ありがとうございます。行間とかどのくらい開けたら良いのかまだ悩んでるところなので意見あればどんどんください。


ちなみに1行か2行ずつ開ける感じでやってます。


まあ、2話もよろしくお願いします。とりあえず100話頑張って書いていこうと思います。


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