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 目が覚めると泣いていた。


また同じ夢だ。


隼人が亡くなって今年で10年。


私はいまだに隼人の死から立ち直れないでいる。


私は高校を卒業して東京の大学に行った。


大学を卒業してからもこっちで就職して、地元にはほとんど帰っていない。


地元の友達とも会っていない。


過去を思い出すのが辛すぎて、全て18の時に置き去りにしてきたままになっている。




 シーナ君はあの日以来、まともに話すことも無かった。


私が避けるようになったからだ。


あの時、彼に自分勝手な気持ちをぶつけてああいうことになってしまった。


しかも隼人が亡くなった日に! 


後から罪悪感が津波のように押し寄せてきた。


隼人の事を思うと死にたくなった。


私は自分が嫌でたまらなくなった。


あんなに大事にしてくれていたのに! 


あんなに愛してくれていたのに! 


シーナ君はそんな私を心配してくれて、何度となく話しかけに来てくれた。


しかし私は彼を拒絶した。


シーナ君に会う資格は無いと思った。


私はシーナ君の存在を無視するようになった。


次第に彼も私に話しかける事は無くなった。


そして彼はブログの更新を止めた。


最後の写真は、美しい桜だった。


その写真はあまりに美しすぎて、私は声をあげて泣いた。


卒業後、彼がどうしているのかは知らない。


きっと知らない方がいい。


隼人の為にも、私の為にも…。


そしてシーナ君の為にも…。




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