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真宙は何事も無かったかのように「そろそろ帰ろっか?」と言って起き上がり、私に手を差し出した。
私はその手を取って起き上がった。
そこでまた何か劇的な事が起こるのかと思いきや、何も無かった。
普通に駐車場へ行き、エンジンをかけ、車を発進した。
今まで散々私を煽ったナビは何も言わなかった。
真宙のマンションへ着くと、彼は車から降りて、運転席の私の方へ回ってきた。
私は窓を開けた。
てっきり「俺んち寄ってくか?」と言われるのかと思い、ドキドキしながら下着の上下が同じであるか思い出そうとした。
そうだ今日は裕一郎と温泉に行くはずだった。
抜かりはない。




