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「ニヤケんな、坂井!」
「あぁ? ニヤけてねーしっ!」
「俺ら、約束の歳になったな…。」
「え…」
真宙は覚えていたのか?
あんな昔の、しかも社交辞令のような事…。
「おっまえ! 覚えてねーの? プールの裏で言ったじゃん! おまえが30になってもまだ売れ残ってたら結婚してやるって。」
「あんた覚えてたんだ!」
「感動の薄いやつだな! 普通さ、え、真宙、覚えていてくれたの! 私嬉しい! そして号泣…だろ? 普通。」
「号泣…か? てかさ、あんた本気で言ってたの? ってことは、私と結婚したいの?」
「あー? 俺は憐みを感じてやってるだけだろ!」




