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 とにかくもう遅いし、預かってくれてる水谷君は寝てるかもしれないから、魚を迎えに行くのは明日にした。


私はシャワーを浴びて、こっちの世界の自分のパジャマを着た。


自分の物だけど、なんだか神崎君の彼女のパジャマを借りたような気持ちになった。


神崎君が冷えた缶コーラを手渡してくれた。


私は窓をあけてベランダに出た。


そして驚愕した。


月が…赤い! 


赤い月はあまりに大きくて吸い込まれそうだった。


やはりこの世界は私のいた世界とは違うんだ…。


「月がどうしたの? そんなに震えて…真子のいた世界は月が無いの?」


神崎君もベランダにやってきた。月を見上げる私にそう聞いてきた。


「あるけど…黄色だよ…」


「想像つかないな…月が黄色だなんて…。そう言えば、真子の飼ってる魚、目が黄色と赤だった。向こうとこっちの月みたいだな。」


…ほんとだ。



掛け違う現象。


重なり合う共通点。


そして…倉田君…。


彼の事を思い出して震えが止まらなくなった。


こっちの世界で私を殺したのはきっとあの男だ。


あっちの世界でも私を狙っている。


足もすくんできた。


その時、神崎君が私を抱きしめた。


不安で固まっていた心が少し楽になった。




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