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「チョット 怖ガラセテ シマウカモ シレナイデスガ… ヨロシイ デスカ?」
ナビは話し続けている。
それにしても何なんだろう、このナビは…。
スマートスピーカーのような物なのかな…。
「大丈夫デスカ?」
「は、はい!」
「真子サン、アナタ 狙ワレテマス。」
「…どうして?」
「本来ハ、設楽智明サン ガ ターゲット デシタ。」
「お父さん?」
「デモ 彼ラハ 真子サンニ 目標ヲ シフト シマシタ。」
「私…殺されるの?」
「アチラサン ノ 行動ハ 読メマセン ガ コチラ モ 対抗シナケレバ イケマセン。」
「どうやって?」
「コチラ側ノ 世界デ 対処シテモ 根本的ナ 解決ニハ ナラナイ。倉田ガ 発生シタ 座標ニ 移リマス。」
「倉田って、倉田君?」
「ハイ。」
「あの人が私を狙ってるって事? お父さんまで狙ってたって事。」
「ハイ。」
「発生したって…いったい倉田君って何者なの?」
「詳シイ事ハ 話セマセン。知ラナイ方が 危険ガ 少ナイ。」
「どうしたらいいの?」
「トニカク 原因ヲ 取リ除キマショウ。ソレニハ 目的座標ヘ 移動シナケレバ ナリマセン。私ハ アチラ側ニハ 行ケマセン。真子サン 一人デ 行ッテ モラウ事ニ ナリマス。」
「そ、そんな! 私一人でなんて無理だよ! あなた、私のお守りじゃなかったの?」
「大丈夫デス。今カラ 言ウ 事ヲ 実行シテクダサイ。真子サン ナラ 出来マス。ソシテ アチラ側ニハ 真子サン ヲ 命ガケ デ 守ッテ クレル ナイト モ イマスカラ。」
「…ナイト?」




