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「髪を洗うとなると、大変な時間がかかります! これは如何にしたものか…」


あぁ、そうか…。


これだけ長い髪だと、洗うだけでも大変だし、ドライヤーの無いこの時代、乾かすのも困難だ…。


平安時代では洗髪は大仕事だったんだな…。


う~ん。


あ、ちょっと待てよ。


僕は車に戻って道具箱を見た。


良かった。


こんな事もあろうかと…(いや、まさか平安時代にタイムスリップしてそこで美容活動しようなどとは思いもしなかったけど)何かあった時の為にいろいろ置いていたのだった。


シガーソケットコンセントにドライヤーをつなげた。


エンジンをかけて試してみると、ちゃんと使えた。


ストレートアイロンもあるし、何とかなりそうだ。


「女房さん、お湯を用意してもらえますか? 出来るだけたくさん!」


「は、はいっ! ただいま!」


お湯の準備が出来るまで、僕は洗髪の準備をした。


どうにかして洗髪台の代わりになるような物は無いかな? 


あ、そうだ! 


縁側に横になってもらって、その下に桶を置いて簡易洗髪台にしたらどうだろう。


車からタオルを持ってきてくるくると巻き、縁側の端に置いた。


姫君にこの上に頭を置いて横たわってもらう。


うん、これならなんとかイケそうだ!


「こちらに湯を入れたらよろしいのですか?」


「お願いします!」


僕は女房さんの入れたお湯に水を足して温度調節をした。


そしてかけ流す用のお湯も他の桶にたくさん用意してもらった。


「では姫! こちらに横になって下さい!」


「こうでございますか?」




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