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サキュバスちゃん

 どうも、この話のストーリーテラーの僕こと僕です。

 

 僕がどんな人物なんて前置きはドーナツの穴ほど、どうでもいいことで

 え? ドーナツの穴ほどってどういうことかですって? いや本当どうでもいいから

 僕は名前なんて名乗るほどにもないどうでもいい僕なんです。


 ただただ、早くカワイイ子、もといかわいい娘を紹介したいということで、今日も今日とて早速カワイイ子を紹介しようかと思います。


 初回と言う事で、僕のお気に入りの子を紹介いたします。


 カワイイ子一人目、サキュバスの『サキュバスちゃん』です!


「どーもーサキュバスでーす!」


「あああああああああああああああああサキュバスちゃんかわいいよかわいいよおおおおおおおおおおおおおおおおスーハースーハースーハーはあはあはあはあはあかわいいいよサキュバスちゃんっキスして僕にキスしてえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「ちょっとなに、ちょっと落ち着いて!」


「ああああああああああああああちゅっちゅしてちゅっちゅしてお願いサキュバスちゃんかわいいよサキュバスちゃんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「ちょっ、やめて……ちょっと……やめ……やめろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「え……」


「え、じゃねーよーちょっとそこ座れ!」


「はい」


「はいじゃねーよ、なんでそんな『僕何かしましたか?』みたいな顔できるんだよ! 正座しろや!」


「しました」


「おまえなんなんだよ」


「いや、そんな態度とられましても僕Mなんで興奮するだけですよ」


「しらねーよ! しらねええよ! ドーナツの穴のくだりからもしやと思ってたけどおまえ頭おかしのかよ!」


「一旦落ち着きましょうか」


「おまえにだけは言われたくないけど、とりあえずおまえの役割はなんだよ思い出してよ」


「カワイイ子を紹介することです」


「じゃあ紹介してよ。私まだ出てきてキレてしかないよ」


「キレデレ、新しいジャンルですね」


「マジで殺すぞ」


「すいません。紹介します。サキュバスちゃんはピンクのショートカットにチャームポイントの悪魔の角、サキュバスのくせに貧乳というカワイイ女の子です」


「ちょっと待て最後の取り消せ」


「え?」


「え、じゃねーよ。だからその『僕なにかしましたか』っていう顔やめろや。明らかに最後ディスったろうが」


「貧乳のところ?」


「そうだよ! 貧乳じゃねーよ! Bカップあるわ!」


「え……」


「え、じゃねーよ!!!」


「サキュバスちゃんなんで泣いてんの?」


「泣いてねーよ!貧乳じゃねーよ!Bカップあるんだよ!」


「いや明らかに見て Bカップないですし、よしんばBカップあったとしてそれでも貧乳ですし」


「うわああああああああああああんんんんん」


「泣かないでよサキュバスちゃん。僕Mだから泣かれても萌えないんだよ」


「貧乳じゃないって言ええええ」


「わかったよ、サキュバスちゃんは貧乳じゃないよ」


「巨乳?」


「いやそれはちょっとさすがに」


「うわあああああああああんんんんんん」


「わかったよ巨乳だよ。サキュバスちゃんは巨乳」


「本当に?」


「本当に」


「じゃあ、許す」


「何に対して僕は許されたんだろうか」


「だいたいおまえ語り部なのに名前も名乗らないとか語り部の自覚あるのか?」


「わかりました。名乗ります。僕の名前は語り部太郎です」


「ふざえてんな。間違いなくふざけてんなおまえ」


「わかりました、本名は真中雄太(まなかゆうた)です」


「よろしい」


 という訳で、僕の本名も判明したところで、今日のカワイイ子の紹介は以上です。

 また、続々とカワイイこを紹介していこうと思いますのでよろしくお願いします。


「ちょっと待って早くない? 私の紹介早くない?」


 尺的にあまり長くてもしょうがないと思ったが、どうやらクレームが入ったようだ。やれやれ……


「急にラノベの主人公みたく語りだしても今更だかんね?」


 正直に言おう。さっき彼女のことを巨乳と言ったがあれは嘘だ。


「おい」


 彼女はまごうことなき貧乳だ。


「おい!」


 ということで今日のところは本当にこれで終わりだ。


「おい!!!」


 また次回新しいカワイイ子を紹介するよ



 

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