9話目:能力
森の中はとても静寂に包まれている。嵐の前の静けさと言う言葉がすごく合う状況だ。
森へは歩いて30分ほどで行けるはずだ。
「やけに、静かじゃないか、何か起きそうな雰囲気だ。」と勇者になぜかなったマサトは怖がった様子で話す。
そんな様子を見ていた、ルルはさっきの頼もしいマサトはどこに行ってしまったんだろうな?と思っていた。
森に入って少し経ったころ、ガサガサと音がした。音は少しずつ大きくなってきている。
まさかそんなはずはないと思うが魔物かもしれない。
警戒する雰囲気がある空気が漂ってきた。
そこへ何かが襲ってきた。
棍棒?緑色の体を持つゴブリンだった。
そこへびっくりした様子でルルは、
「えっ、ゴブリン!?なんでいるの!普通この大陸いないのに!」
そう普通はいないのだ。その理由としてあげられるのは魔王が復活したということが原因としてあげられるだろう。
「ゴブリン強いのか?ルルはどのくらいの強さだと思う?」とマサトがルルに聞くと、
「 そんなに強くないと思う、下級魔物だから。」と言ってくれたのでマサトはすごく自信を持ちゴブリン1体を倒すために前へ出る。
「おい!ゴブリン、今俺が倒してやるからな!」
そしてマサトは剣を抜き、戦闘が始まった。
マサトは始めは劣勢だった。
「このままではまずい、剣の技術もまだまだの俺では厳しいか!」
そこへどこからか声が聞こえてきた。
「あなたはこの剣の使用者として認められています。ですのでこの剣の能力を教えましょう。能力は大きく2つあります。1つ目身体強化、2つ目雷を操る、これがこの剣"カラドボルグ"の能力です。そして能力を使うときは《能力解放》と言う言葉を言ってください。では頑張ってください。」
なんだったんだ?だが信用してみるしかないか。
「能力解放!」
そう唱えると、マサトの体は電気で周りを覆われている。
「すげーな、この力さえあればゴブリンぐらい倒せるな!」
ゴブリンとマサトは攻撃を交えた。
次の瞬間勝負はついた。すごいスピードでゴブリンを真っ二つにしたマサトの勝ちだ。
「すごかった!速くて目で追いきれなかった、それにマサトの周りを覆っていたのは何?」
とルルは聞いてきた。
「それがね、この剣の能力らしいんだよ。身体強化と雷の能力が使えるらしい。」
そんなこんなで、2人は森を歩きソロマ洞窟の前までたどり着いた。
今回はカラドボルグの能力について話がでてきました。能力解放!個人的に微妙かもと少し思ってしまいましたが、でも使ってしまいました。さて、これからも2人?の戦いは続いていきますよー!
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