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エピローグ

畳の匂い、焼香の匂いがあたりを漂っている。小さな茶の間である、真ん中にテーブルが1つ、向かう合うようにして喪服を着た女性が正座している。

「グスン…グスン…」


大学ノートである。喪服を着た女性がノートを握りしめ涙を流している…涙のせいなのか、ノートは見るからにボロボロに見える……


「幸子さん顔を上げて」


「……お母さん…」


「正直この日記をあなたに見せることは悩んだわ…息子の願い通り燃やして息子の死をあなたに言わないでおこう、とも考えたわ………

でもね幸子さん…………あなたには息子の本当の気持ちを知ってほしかったの。息子がどういう気持ちで死んでいったか………………」


「………」


「息子はあなたを心の底から愛していたわ、泣いてちゃだめよ…」


「………」


涙をぬぐっても、ぬぐっても止めどなく流れてくる…


「息子はあなたの笑顔がとっても好きだったの、だから笑って、まだ息子を思っているなら笑って幸子さん…」


幸子は顔を上げる、涙で回りがぼやけて見えるがそこには笑顔で幸子に語りかけるお母さんの優しい笑顔が見えた。


「息子と私の最後のお願いです…幸子さん、息子の事は忘れてください…あなたは自分の幸せだけ考えてください…


幸せになってください………………」


幸子は頭を下げた。2人の間には永遠とも思える時が流れている…焼香の匂いが妙に鼻についたのだった……



『お・わ・り』

『俺はもうすぐ死ぬ』読んでくださりありがとうございます。

幸子を愛するが故に辛く当たった男…作者は愛するとはこういう物だと思います。

愛とは見返りを求めないもの……

愛とは自分を犠牲にしてでも相手のことを第一に考える。


ご感想、評価してくれたら幸いにおもいます。

なお『ヘビメタ喫茶』も宜しくお願いします。

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