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とある日記  作者: サル
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日記 序章

どうもサルです。テキトーにゆっくりしていってください

この日記を読むものよ。私の人生をここに綴る。

私は虐待に合っていた。

私の家族は父、母、兄、私、弟、妹の5人家族であった。虐待にあったのはいつの日のことかはあまり覚えていない。そのくらい絶望の中にあったのだ。少なくとも小学3年の時には激しい暴行を受けていたことは間違いない。暴行の中心人物は父、母、兄であった。

10歳の頃にはそれに弟、妹も加わっていた。日頃の鬱憤を晴らすがごとく私を蹴っていた。そのせいで人間不信となり、友達と呼べるものは誰もいなかった。そのため、私は学校には居場所がなくそこは幸せな場所ではなかった。唯一の至福の場所はある先生がいたあの道場であった。その先生は武術の達人で色々教えてもらっていた。そのため虐待に対応する技量は私にはあった。ではなぜしなかったかというと人間というものに絶望していたから、こんな世界から消えたかったからである。だが私にそんなことはできなかった。できなかったのは私がシスコンであったから。妹は唯一家族の中で私に寄り添ってくれた。妹のあれは暴行というよりじゃれ合い程度のものであった。そんな妹の人生を狂わしたくなかったのである。

もし私が虐待に抵抗したり、死んだりすれば矛先は私に寄り添ってくれる妹に行くに決まったいたからである。たとえ私に敵対しても、女だから一番の年下だからという理由で矛先が向かうのは確実である。愛する妹の未来を守るがために耐えていたといっても良かった。私はそのためには鬼にもなった。妹が寄ってきても素っ気ない態度をとり、近づくなとも言った。一時期は私に敵対もした。だが最終的には私に懐いた。何を言っても逃げなくなった。

それが起こったのは確か、妹が13歳の時である。私は機嫌を伺ったりするために、人間観察を得意としていた。友達と呼べるものがいなかったから、暇つぶしにしていた時もあった。得意の人間観察で見ていると第二次性徴が起こっているのであろうか、僅かに乳が大きくなっているのに気づいた。だが私は興奮しなかった。人間に絶望しているのからである。恋心というのは死ぬまでわからなかった。成長期からなのかよくわからないが私にべったりになり、一緒に風呂に入ろうとか一緒に寝ようとか言い始めたのである。私は不覚にも守らなければとおもってしまった。

その頃我が家にも異変が起きたのである。

弟が警察の世話になったのである。なぜかというとなにやら同じクラスの女子を強姦したからであった。私はますます人間に不信感を抱くようになった。人間いや、男というのは女の前では理性のない獣に過ぎず、それを受け入れる女は化け物に見えた。そのとき私は今後一切女というものに関わらないと決めた。そのあと社会的反響の最中、弟は自殺したようだ。なぜ伝聞のような文法を用いたかというと、その頃私は両親の金を使って大阪に行っていたからだ。それにしてもあのお好み焼きが美味であったことは良かった。

閑話休題。その後私が金を使っていたことがばれたため、再び虐待が始まった。そんな中、我が家にはまた新たな問題が出てきた。それは確か私が高校二年の時だった。兄の性欲がおかしくなっていた。最初は妹の風呂場を覗いたりしていたり、それで抜いていたりなど。妹に性行為を及ぼうとしていた時もあった。(その際は私が力尽くで止めた。)

極め付けは会社の女性社員に弟と同じように強姦したのである。その女性社員は兄との子を孕んでしまったらしい。それを聞いた夜は私は泣いた。逃げた兄への失望ではない。自分の力不足でその女性を不幸にしてしまったこと、人生を狂わしてしまったことに後悔したからである。別にその人に興味があるわけではなくただ家族以外の人の人生を狂わせてしまったことが私は許せないのである。絶望で満たされている心に残っている人間としての自尊心がそうさせていた。

その時私は完全に世界に、社会に、この世の森羅万象に絶望しそれらに復讐することに決めた。とりあえずは私を苦しめた親と兄への復讐を行った。

まずは兄と母を殺した。兄は斬首、母は溺死させた。父はあえてまだ殺さず、精神を崩壊させ、私に純情に従うようにさせた。父の力を使い妹を親戚のいる遠いところへ飛ばした。そのあと、用済みとなった父は絞殺してから、最低限の荷物や金を外に出して、家を放火した。日本の警察何ぞに捕まる私ではない。たとえ何を犯しても私は無敵である。全世界の生物を相手にしても負けないくらいの自信がある。

ともかく私の復讐はまだはじまったところである。とりあえずは旅に出よう。そう決心し、街で装備を整え、世界を変える旅にでた。

ここで日記を終わりにしよう。これ以上書いても時間の無駄である。私は誰も理解はしないし、誰にも理解はされない。悲しい人間だと嘲笑うか?ぼっちきもーいとか思うか?私はどうでもよい、そもそも人間に興味がない。私は世界の底辺だ。だが、私は私を持っている。他人に合わせ、人から理由を与えられないと動かない偽善者とは違う。私は私がそう思うから世界に復讐するのである。この世界に闇が訪れることを私は望んでいる。

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