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短編

シリウス

作者: RK

 空を見上げるとそこには眩い輝き。


 シリウス。


 おおいぬ座を形作る一等星。


 太陽を除けば地球から見える一番の明るさを誇る。


 僕も輝けるかな?


 どうだろう?無理じゃないかな?


 えー、なんでそんなこというの!?


 キミにそんなことを言われると悲しくなる。


 悲しみを誤魔化すように、僕は怒ったふりをする。


 怒らない、怒らない。


 キミはそんなふうに笑う。


 いつか慣れればいいんだけどな…。


 僕は弱気になって呟く。一番になるのは難しい。


 ねえ、知ってる?


 キミは僕が落ち込んでるとそんな風に声をかけてきた。


 なにを?


 シリウスって一つの星じゃないんだよ。


 知ってた?と聞かれたから僕は知らなかったと答える。


 シリウスの輝きに隠れて見えないけど、シリウスBって星があるんだよ。シリウスAは主星で一番明るい奴。


 初めて知ったよ!


 僕が賞賛すると、キミは照れた。


 シリウスが一番明るいのはきっとすぐ近くにその星があるからかもね。


 そっか、僕一人じゃ無理か…。


 僕は落ち込む。


 キミは少しはにかんだように言った。


 貴方が輝けるように、私が貴方の傍にいるよ。


 シリウス。


 それは寄り添いあう二つの輝き。


 眩い輝きに隠された恋人同士の星。


 その輝きは二人の絆。

みなさんは知っていましたか?

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