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         1 男爵令嬢

 男爵領は広いが水の便が悪い。領民は小さな池に縋って生活している。アレンとマリエールの兄妹はこの解消に努力する。

           1  男爵令嬢


 マリエールは男爵令嬢だ。東の果ての何にもないところで土地は痩せている。作物はほとんど育たない。領地は広いが人口は少ない。住めるところが限られるからだ。領地でただ一つの池がある。山に近いところだ。山から流れ込む川あるけれど池から流れ出す川はない。領地の大多数の人間がこの近辺に住んでいる。男爵一家もここに住んでいる。井戸もこの近辺しか出ない。農作物もこの近辺にしか育たない。100人程度小さな村が唯一男爵が治めるところだ。マリエールは、

「水が何とかなれば領地は栄えるのだけど。」

農業に水はふんだんに使えない。水を使いすぎれば池は干上がってしまう。流れ込む川の水量をみれば一目瞭然だ。農作物は芋と豆、麦と野菜だ。若者は他の領地に行く。この領地は絶滅寸前だ。

 マリエールは兄のアレンと今日も水を求めてフライする。先日山の向こうで湖を見付けた。マリエールはアイテムボックスを持っている。湖の水を大量に収納して持ち帰った。池に注げば溢れそうになる。仕方ないから村周囲に幾つか池作った。一晩経ったら干上がった。アレンとマリエールは無駄かも知れないが繰り返せば何時かきっと池に水が貯まると信じて湖に水を汲みに行く。その他に大きな樽に水を貯めて村民提供する。村人から、

「マリエール様、アレン様ありがとうございます。お陰様で水が使えます。」

樽は酒樽だ。偶々放置されているのを見付けた。20樽ほどある。掃除や洗濯などに使えるだろう。

 アレンは魔獣の討伐だ。湖近くに魔獣が多い。マリエールのアイテムボックスに入れれば幾らでも運べる。水がない村の周りには魔獣もいない。アレンが討伐する魔獣は村人の貴重な食料だ。

 何度繰り返しただろう。漸く池に水が貯まり出した。アレンはマリエールに、

「やっと水が貯まり出したな。努力の甲斐があったな。村も楽になる。」

アレンの顔は明るい。しかしマリエールは、

「根本的な事は何も変わっていません。抜本的な解決策を探らなければなりません。」

アレンは同意した。アレンは、

「抜本的的な解決策は何がある。あの湖からここまでトンネルを掘るか。」

アレンは冗談交じりに言った。マリエールは、

「流石にそれは無理です。あの湖を起点に、この近辺を終点して転移陣を機動してはどうでしょうか。湖から水が流れ込むだけの大きな窪みが必要ですが。」

アレンは頷いた。アレンは、

「父上の承認が必要だな。私達の判断では荷が重い。」

2人は屋敷に男爵を訪ねた。男爵は、

「2人の活躍聞いている。村人もお前達に感謝している。私もお前達が誇りだ。幸い今水不足が解消されている。永続的な解消法がないか検討している。お前達考えはないか。」

2人は考えを述べた。永続的に水不足が解消される可能性が高い方法だ。不安要素は場所を良く考えないと村に浸水が起こりかねない事だ。男爵は、

「西の窪みなら問題あるまい。ここより低いし溢れれば西に流れる。」

場所は決まった。

 アレンとマリエールは取り敢えず水不足を解消した。次は永続的な水の確保だ。転移陣で水を供給する事を考えた。

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