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二周目の彼女と三周目の彼。  作者: kawa.kei


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第20話 スキル探しに山へ①

 何とかする方法はなく、このまま座して死を待つだけなのか?

 ステータスを確認する。

 波食(はじき) 蓑鋤(みのすけ)

 レベル55 生命力:5500 魔力:2350


 ジョブ:バアル・ゼブル(55)

 力:393 物理攻撃:382  

 防御:231 物理防御:220 魔法防御:85 

 知能:77 魔法攻撃:81 


 物理抵抗:33% 魔法抵抗:35% 

 素早さ:141 運:0 異形度155

 

 スキル

 ・ベルゼブブ:MP消費/0(アクティブ) 浸食度:―%

 対象の殺害成功時、任意でスキルを奪う事ができる。


 ・気高き主:MP消費/0(アクティブ)

 暴食がベルゼブブに変化。 浸食度による影響を一切受けない。 運が0で固定。

 ジョブ変更不可。 ジョブによるレベル上限なし。 対象を殺害すると低確率で異形度に+1

 対象を殺害すると低確率で生命力+15

 対象を殺害すると低確率で魔力+5

 対象を殺害すると低確率で力、物理攻撃に+1

 対象を殺害すると低確率で防御、物理防御、魔法防御に+1

 対象を殺害すると低確率で知能、魔法攻撃に+1

 対象を殺害すると低確率で物理抵抗、魔法抵抗に+0.01%

 対象を殺害すると低確率で素早さに+0.1

 対象を殺害時のステータスアップ確率上昇(小)

 対象を殺害時のステータスアップ確率上昇(中)

 対象を殺害時のステータスアップ確率上昇(大)



 ・攻撃力上昇(大):MP消費/0(パッシブ)

 ・防御力上昇(大):MP消費/0(パッシブ)

 ・ダメージ上昇(大):MP消費/0(パッシブ)

 ・狂圧:MP消費/0(アクティブ)

 ・暗視:MP消費/0(アクティブ)

 ・サイレントフィールド:MP消費/15(アクティブ)

 ・水中適性:MP消費/0(パッシブ)

 ・経験値分配:MP消費/0(パッシブ)


 ・欺瞞:MP消費/0(パッシブ)

 

 鑑定に対して偽のステータスを表示する事が可能となる。


 ・創糸:MP消費/1~(アクティブ)

 

 指先から糸を生み出して操る事ができる。

 強度、長さなどはステータス依存。 量によって消費MP増加。 


 ・鑑定:MP消費/0(アクティブ)


 対象のステータスを読み取れる。 生物の場合はレベル差によって成功確率が変動。


 ・火炎:MP消費/1~(アクティブ)

 

 炎を生み出し操る能力。 形状、形態は任意。 MP消費量は使用量に比例。 

 

 ・アース・パイク:MP消費/35(アクティブ)

 

 射程0~20m。 土属性魔法。 

 地面を棘状に隆起させて対象を串刺しにする。

 

 ・銃使い:MP消費/0(パッシブ)


 拳銃の使用制限を解除。 短機関銃などの連射可能な火器は含まれない。


 ・剛体化:MP消費/1~(アクティブ)


 魔力を力、または物理攻撃力に変換する。 使用量で効果は変動。


 現在のレベルは55。 異形度155だ。

 レベルに関してはいくら上がっても問題はないが、異形度だけは駄目だった。

 今の所、理性が喰われるような感覚はないが、この調子で雑魚を殺しすぎると不味い。


 前回はジョブによる浸食度の影響を無効化できなかった事もあって即座に狂ったが、今回はまだ猶予がある。 それを活かす為に何とか異形度を下げるか、影響を減らす手段を模索しなければならない。

 理性は残っていても肉体の変異も起こるので、放置しておくとどちらにせよ婀唯の傍にはいられなくなる。


 幸いにも狂った後も記憶自体は残っていたので、実は婀唯よりもこの世界についての知識は持っていた。

 早々に社会不適合者になった事もあって生活面では彼女には劣るが、ステータス、スキル関係では彼女よりも上だと自負している。 


 ――後はアイテムか。


 悲観はしても絶望していないのは何とかできる可能性があるからだ。

 手段としては大きく分けて二つ。 スキルとアイテム。 

 一部の強化系のスキルには特定のステータスを削って他に回す事が可能なものがある。

 

 そいつを使えば異形度を削って他のステータスに変換する事が可能のはずだ。

 ただ、蓑鋤の知る限り、その手のスキルはレートが低かったり、ランダムだったりと安定しなかった印象が強く、システム的には外れスキルだ。

 

 問題はジョブで入手が難しく、現状だと初期配布された奴しか持っていないはずだ。

 持ってそうな奴が少ない事もあってもう少し待ちたい所ではあるが、こんな調子でモンスターを殺していたらいつおかしくなるか分かった物ではない。

  

 蓑鋤はジョブを変える事が出来ない以上はスキルを得たいなら他人から奪い取るしかないのだ。

 異形度が自身の理性と肉体の形を致命的に変えてしまう前に何とかしなければ――


 アイテムの種類も多岐に渡っており、もしかしたら蓑鋤の希望を叶えてくれる物もあるかもしれない。

 

 ――どうしたものか――


 時刻は夜。 服部緑地公園での狩りを終えて自宅に戻った蓑鋤は婀唯が眠るまでずっと待っていた。

 母も気を張っていたらしく、安心したのか寝室でぐっすりと眠っている事もあって今、起きているのは蓑鋤一人だ。 二人から目を離すのはあまりしたくはないが、動くなら今だろう。


 現状、手っ取り早くスキルやアイテムを集めたいのなら、昼間に婀唯が触れていた箕面方面かダンジョンのある万博記念公園へ行くべきだ。 もっと詳しくいうなら前者は箕面山とその周辺となる。

 箕面大滝など、中々に風流なスポットの多いハイキングコースとして有名な場所ではあるが猿が出る事でも知られている。 


 昔、婀唯が滝へと向かう途中で買ったもみじの天ぷらを奪われて泣かされた事は印象深い。

 本来なら猿は山奥から出てこないが、スキルを得て凶暴化した連中は人間を恐れずに人里へと降りて来て好き勝手に暴れまわる。 


 地域の平和を守りたいなら猿を間引くのが良いだろうが、ダンジョンはアイテムの入手が期待できる。

 モンスターも強力な個体が多く、期待値で考えるのならダンジョン一択だが、転移系のスキルを持っていない現状では婀唯に何かがあった場合、駆け付ける事が出来ない。 

 

 それ以前に危機を察知する事もできないので、あまり離れられなかった。

 

 ――やはり猿しかないな。


 少し可哀そうな気もするが、人間を殺すよりは問題がないので選択肢はあってないような物だった。

 もう一度、母と婀唯の様子を確認した後、蓑鋤はそっと家を後にした。 

 ポケットからもはや時計ぐらいの役にしか経たないスマートフォンを取り出すと時刻を確認。


 ちょうど日付が変わった所だった。 目標としては三時間以内に行って帰ってくるのが望ましい。

 跳躍。 ステータスによって強化された蓑鋤の体は重力を無視して信じられない高さに達する。

 建物から建物へと飛び移りながら目的地に向けて駆け出した。

 

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