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二周目の彼女と三周目の彼。  作者: kawa.kei


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第2話 思い出してから最初にする事

 次、ジョブ――なし! これから就職するしせめて学生とかつけて欲しかったぜ……。

 最後、スキル『記憶遡行』 思い……出した!

 ぶっちゃけこれのお陰で色々と冷静に受け止められているので神スキルだぜ!


 ……まぁ、他の事ではクソの役にも立たないゴミスキルだけどね!


 ざっくり行くよー! 生命力、魔力はまんまHP、MP。

 力は攻撃の基礎値みたいなもので物理攻撃の威力が変わるみたい。

 知能はその魔法版で防御は以下略! 


 知能って銘打たれてるけど、増えてもあんまり賢くはならないんだ……。 

 抵抗! 攻撃を喰らった時に防御とは別でダメージを減らしてくれるよ!

 防御数値+%だから防御10に対して10%のプラス。 つまり11。


 ひゅう! 1も増えちまうぜ。 あれ、おかしいな、涙が出てきた。

 素早さ! 数値が増えると本来のスピードにプラス補正がかかるんだ!

 これは完全に検証されてないけど大体数値1に対して1%の速度増加が見込めるんだって!

 

 ちなみに制御は可能なので変に上げたら意図せず壁に突っ込んだりとかはあんまりないよ!

 100とかになると倍速で動けるから映画みたいな凄い動きができるらしいぞい!

 運はよくわかんない! なんかいい事あるかも! ドロップ率とかに補正がかかるとか言われてる!


 前の蓑鋤は3だったらしいから40は割と高め!

 ジョブ! これはちょっと複雑なので後回し! 

  

 最後、スキル! これは分かりやすいね! 魔法的なあれだ!

 項目に書かれている文言を思い浮かべて念じると使えるよ!

 ちなみに私のはそのままの意味で過去に遡って思い出すから今使っても無意味! つまりほぼなし!


 ひゅう、泣けてくるぜ。 はい、お察しの通り、私はこいつを使って前回の事を思い出しました。

 二週目の未来知識を使って楽々攻略ひゃっほい!――っていきたいんだけど、無理なんだよなぁ……。

 いや、生き残るのに必死で効率とか裏技知らんし。 いや、ちょっとは知ってるけど……。

 

 前に漫画アプリで見た主人公達は未来知識を活かして台頭してくる強者の真似したり、強い武器を横取りしたりして楽々強くなって尊敬と金を浴びるほど手に入れるんだけど私にゃ無理なのよ。


 何でかって?? 割とすぐに死んだからさ。 言わせんなよ。

 で、このスキルは何かというと初回特典のような物らしく、どうやら各プレイヤーにランダムで配布される訳。 だから思い出したのは私だけ。

 

 この状況を比較的、冷静に受け止められているのも多分私だけ!

 ちなみに一週目はビビり散らかして泣きそうになったけど蓑鋤に背中ナデナデして貰って落ち着いた!

 トゥンク、蓑鋤やっぱしゅき。 しっかりと告って彼ぴっぴにしよ。


 一週目はお世話になったしここは私がいい所を見せて蓑鋤をトゥンクさせなきゃ!

 はい、背景と説明終わり! 本編スタート!!



 二人とも謎のステータスを移植され駅のホームで蹲る形になっていた。

 記憶の遡行は問題なくできた事もあって私は冷静だ。 


 「蓑鋤、まずはどっか落ち着ける所に移動しよ?」

 

 そう言って移動するように促すと蓑鋤は何故か私の方をじっと見つめてくる。

 おいおい、そんな熱い視線を向けるなよ。 照れちまうゼ!

 

 「分かった。 行こう」


 今の所、混乱は起きているがそれ以上の事はまだ起こらないので、変な事になる前に色々と共有しておきたい。 それに蓑鋤のスキルの事もある。

 懸念は早めに潰しておかなければならなかった。 改札を抜けて駅の外へ。


 はい、まずは現在地の説明。 

 ここは大阪府、地下鉄なんば駅! ちょっとぶらついて遊ぼうという事になってここにいるよ!

 言い出したのは蓑鋤! おいおいデートのお誘いかい? 照れちまうゼ!


 人が居なくて落ち着いて話せる所はなかったかと考えていると――ピッタリの場所があった事を思い出した。 


 「こっち! 急いで!」


 蓑鋤の腕を掴んで引っ張る。 筋トレ頑張ってるだけあっていい感じに筋肉がついていた。

 混乱している人々の隙間を縫うように走る事十数分。 

 開けた交差点の角にその建物はあった。 ピンクの看板にお城のようなデザイン。

 

 いつでもカモンと言わんばかりに広い駐車場の入口! 特殊用途向けな宿泊施設。

 ぶっちゃけラブホだ。 ここなら邪魔は入らない。

 そう、邪魔が入らないからこれからの事を話すのに都合がいいのだ。


 決して、こんな事になったから子孫を残す本能が爆発してあれやこれやを期待しているなんて事はない。 ホントだぞ? 


 「おい、こんな時に何をふざけてるんだ?」

 「い・い・か・ら」


 流石に抵抗されたけど緊急事態だから! しょうがないから! と強引に押し切った。

 勢いって大事だよね? さっさと中に入って空いている部屋を借りて中へ。

 部屋は三階。 エレベーターに乗っている間、二人とも何も喋らない。


 おっふ、こんな状況じゃなきゃドッキドキするぜ。 

 利用者はこれから一発ヤるって考えてこの間にパワーを溜めるのだろうか? 知らんけど。

 フロントで受け取ったカギを使って中へ。 ひとまず、荷物を下ろしてベッドに座る。


 「なんか思ってたよりもさっぱりした部屋だなー。 ってか風呂ガラス張り! 丸見えじゃん!」


 使った事ないから何もかもが新鮮で面白れー! 大きなベッドが一つと風呂、洗面所だけ!

 冷蔵庫や色々売ってる自販機もあったけど今はいいや。 なんかもっと遊べる物あるんじゃないかと思ったけど高い部屋だったらあるのかしら??


 「婀唯、ふざけるのはいいが、話を済ませてからにしろ」

 「ごめんね! まずは落ち着いて聞いて欲しいの」

 「あぁ。 話す前にまずはお前が落ち着こうな」


 蓑鋤はこんな状況だけど一切動じていない。 まさに不動の精神! 好き!


 「私は未来の記憶を持っているのよ!!」

 「…………そうか」


 反応薄っす! 基本的にあんまり喋らないけど!

 蓑鋤は普段からあんまり感情的にならずどこかぼんやりとしているけど付き合いの長い私には分かる。

 まぁ、全部じゃないけどね! でも、私を大事に思ってくれてるのは分かるんだぁ。 しゅき。


 「そんな訳でこれからどうするかの擦り合わせをしようと思うのよ!」

 「なるほど。 それはいい。 お前のプランは?」

 「レベル上げ!」


 蓑鋤は数秒ほど固まっていたが、ややあって首を傾げた。


 「……具体性がないな。 未来の記憶とやらがあってその結論なのか?」

 「うん! だってダンジョン攻略とか無理ゲーだし!」 

 

 話にしか聞いた事はなく、前回は挑戦すらしなかった。

 ただ、私達よりも遥かに強いプレイヤー達が結構な数潜ったが碌に進めないまま大半が死んだらしい。

 そんな無謀な事をするぐらいならダンジョンに潜らずにシコシコとレベル上げて慎ましやかに過ごした方がいい。 


 世界を救う? 中々に惹かれる文言だけど私的にはノーサンキューかなー??


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