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葛藤からの変化 ロミイのフォームチェンジ

 俺は言った。

「ロミイ、君は逃げるか隠れるかした方がいい」

「そ、そんな!」


「君は格闘が出来ないし防御もスピ-ドも弱い、今度の相手はけた違いみたいだからな」

「それでもいい、私は皆と一緒に命を落としても」


「ロミイ」

 突如ティルは横やりを刺した。


「な、何?」

「今日だけははっきり言うわ。スカーズは優しく言ってるけど、要するに足でまといって事なのよ」

「!」


「いつかは、いえ今の状況だからこそ言わなきゃいけないと思ってるの」

「な、何よ! 貴方にそんな事」


「スカーズだってそう思ってるわよ」

「え?」


 俺に話振りやがった。

 予想外で対処が出来ない。


「スカーズさんもそう思ってるんですか」

「え?」


「否定しないの」

「……」


「分かったわ。私は先に逃げるわ。でも一つ試してみたい事がある、ティル、あのアイテムを!」

「え?」


 ティルは自分が付けているのと同種のブレスレットを出した。

「何だっけそれ」

「お願い、それを貸して! それがあればフォームチェンジ出来るんでしょ⁉」


「でもね、これを使うのは下地訓練がいるの。でないと体が耐えられなくなるから」

「構わない。どんな怪我を負ったっていい。でも何の役にも立たないよりは百倍ましよ!」

「わかったわ。そこまで言うのなら」


 アローザーは言った。

「それを付けるとロミイもフォームチェンジ出来るのか? でも何故今なんだ? もっと早くあげれば」

「……」


 何か言いたくない理由でもあったのか。

(貴方が力を手にしてよりスカーズの役に立つのが嫌だったのよ)


 何か聞き取れなかった。

 一方ロミイは決意の表情でブレスレットをかざした。

 

 ロミイは呪文と共にまぶしい光に包まれた。

「うわ!」

 少し体が浮いた。


 ティルは言った。

「ごめんロミイ、私って本当に最低の女ね。嫉妬で大事な事隠すなんて。でも貴方がいつもスカーズを想う気持ちはとても強いからそれに負けてしまいそうな気がして」

 何か意味不明な事言ってる。


 光の中でロミイの服は聖なる羽衣に代わり魔法使いが使うステッキも装備した。

 そしてフォームチェンジが完了した。

「できた、出来たわ!」


 近接戦闘的なものでなく天使の魔法使いの様な恰好だった。

 ティルは言った。


「頑張って、無理しないで!」

「ありがと!」


 ロミイはステッキをかざした。

 すると巨大な火の玉が発生し兵達を襲い地面まで削れた。        

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