夫婦の対立意見
俺はアローザーの所へ駆けつけた。
「アローザー、僕も行く!」
「おっと俺もかっこつけ損ねたな」
「君はイケメンだから美味しい所を持ってくからね」
「じゃあ、二人で死ぬか」
「待って!」
「ロミイ」
「私も残るわ」
「いや、駄目だよ」
「駄目って言っても残るわ!」
あれ? 口調が「ですます調」じゃなくなってる。
すげえ力がこもってるな。
「いやよ私……例え理想郷へ行けてもスカーズさんいないんじゃ」
「お……」
アローザーがよく分からない意味深な「お」と言った。
ティルも来た。
「私だって残る権利あるわ! ロミイだけじゃなく!」
権利ってなんだ? 何でロミイに対抗するんだ。
ウォレンも言った。
「俺は感情論より理詰めをいつもは優先するけど今回は違う」
「皆一緒に行こうか」
ところが幻聴か父さんの声が聞こえた。
「スカーズ、ここはお前とアローザーが犠牲になって足止めすべきだった。戦いに最終勝利するのに犠牲にならなかった戦いなどない」
あれ? 母さんと意見が真逆だぞ。
またそこへ母さんの声が聞こえた。
「あなた、変な考えを言わないで下さい。スカーズ達が誰も死なず行く事に意味があるのです。お友達を大事にしなければ理想郷に行けても意味はありません」
「い、いやしかし……俺の上司が言っていたし」
「偉い人の意見であったとしても、私は自分の考えが正しいと思います!」
「はい……」
幻聴なのか対立してる……
こういう時はいつも父さんが謝るんだが。
敵の声が水を差した。
「ええい! あいつらを逃がすな! 一人もだ」
よし! これだけの相手をするには神の力が必要だ。
「地熱伝導ワイドバージョン!」
地熱伝導の広範囲版で、激しい地熱爆発で半径三メートルの敵が吹っ飛んだ。
「私も」
ティルは光の弓矢の巨大版を作り発射した。
八人以上敵は殲滅できた。
ウォレンが言った。
「ティル、君は消耗しやすいから無理するな。でも兵はこれで全部なのか伏兵がいるのか?」




