入口を巡る戦い
「何十人いるんだ」
「ざっと見て八十人は」
「哀れな奴らだな。せっかく入口を見つけたと思ったら横取りされるとはな」
「ふざけるな! 貴様らには死んでも渡さんぞ」
「この人数で勝てると思ってんのかえ?」
「落ち着けスカーズ。無茶すれば相手の思うつぼだ。ここは戦略と陣形で勝負するんだ。まず突っ込むのではなく陣形位置から遠距離攻撃して敵の数を減らしていく。大技を乱発するのではなく徐々に敵を弱らすんだ。あいつの挑発も作戦の一つと見ていい」
「さすがだなウォレン」
「大勢いても数を減らしていけば最後はゼロになるわ。特攻みたいな戦いだけはしないで。ここまで来て皆生きなきゃ意味がないわ」
「良し、スカーズを中心に円を二重にするんだ。俺とアローザーは前衛。ティルは中衛、スカーズとロミイは少しずつ後ろから攻撃するんだ。スカーズは一番安全な場所にいろ」
「そうだな」
「何で」
「お前が行けなきゃ意味がない」
「ありがとう」
「俺とアローザーは盾ばかりでなく弓矢でも攻撃するんだ」
「よっし! コスチュームチェンジマックスアップ!」
弓矢が飛ぶ。
相手はただ突っ込むだけでなく弓兵と連携して攻めて来る。
「剣の兵士には魔法と弓で体力を削るんだ」
アローザーとウォレンの弓矢とティルの光の矢が飛ぶ。
俺はワンテンポ遅れてエアショットを撃つ。
何としてもここを守り切る。
しかし
矢に倒れた兵は叫んだ。
「俺を盾にし踏み台にしろ! 兵はこっちの方が全然多いんだ向こうが力尽きるぞ」
開戦から十五分。
皆ばてた。
しかし兵達はばてていない。
皆自分が犠牲になって皆を進ませようとしてるんだ。
そして
「さらに魔法と弓攻撃を強くしろ!」
「作戦変更だ! 俺とアローザーとティルは接近戦だ!」
そして三人は一人四人ほどを相手にした。
「ぐっ!」
傷つき体力を消耗する三人。
「行かせん! スカーズの命は取らせんぞ」
「俺もだ!」
二人は息絶え絶え。
そしてウォレンが襲われかけた。
そこを俺のエアショットが救った。
「俺だけ後ろにいるわけにはいかない」
「陣形を崩すな」
「そうも言ってられないぜ」
さらに戦いは続き三人は傷ついた。
「くそ、俺も神なら皆を守りたい! 天変地異でも起こせれば!」
その時地震が起きた。
地割れも起きた。
「スカーズさんが起こしてるの⁉」
「馬鹿な!」
「うおおお!」




