理想郷のありか
神族を全員助けた俺達は後一歩で理想郷、の場所まで来ていた。
「この地図にあるマスター・ボックリンの理想郷だけど、ここ誰も住んでなくて建物もないよね。ここに行くと『理想郷』と言う世界があるって事なのかな」
「うーん、神様が作った世界だから何でもありっぽいですが、人間の地図にある様な場所だったら人間達に入って来られちゃいますよね」
「神族だけに見える構造になってるとか」
「そうかもしれませんし、そうでない場合はおそらく
「鍵」とか「通行証」とか「呪文」とかが必要なのかもしれません」
「でもそれは地図に書いてないよね。母さんは知ってるのかな」
「もしかしてご存じかも知れませんが、あの時は状況が状況で伝える暇すらなかったんだと思います」
俺達は地図にあるはずの山の中に遂に来た。と思った。
ところが山の入り口なんてない。
ここで切れて先は海になってるんだ。
「え? なにこれ? 地図自体に間違いがあったって事?」
「あるいは何か秘密を解かないと進めないとか」
「でも手掛かりが何にもない。どうすればいいんだこれから」
「うーん、飯食いながら今後の事話すか」
ところが俺はやってしまった。
「あっ! 葡萄酒が地図に!」
ところが、地図に新しい絵が追加された。
「何だ⁉ 島の絵が出てきた! そうか! 地図自体に秘密があったんだ! ならばこの先の無人島に行けばいいんだ!」
そして遂に俺達は島に到着した。
「何もない、人もいない。この島自体が理想郷って事? それともまだ何か秘密があるのか? でも手掛かりがない」
ロミイが叫んだ。
「はっ!」
「お后様は『しかるべき場所に行ったらこのペンダントを天にかざしなさい』と仰っていました。
ロミイはその通りかざした。
「光の道が!」
「この先が理想郷!」
「そうはさせんぞ」
「何?」
エグスド軍が現れた。
「我々は勿論理想郷の謎は知らない。だから貴様達が謎を解くまで付けていたのよ」
「何て敵の数だ!」
「皆! 何としても戦って入り口を守るんだ!」




