機械になっても
2024年6月30日改稿しました。
「あいつの体、頑丈なのかコーティングがされてるのか、でも仮にコーティングされてるんだとしてもこの時代の科学の仕組みなんか分からないから破れない、なら力押しで!」
「行けエアショット!」
俺は一発と言わず連射した。
連続で発射しても体力が尽きない程俺の神術力も上がってるんだ。
手首一帯に神力が収束される。
轟音を立て空気を巻き込み渾身のエアショットが飛ぶ。
だがミッキードは微動だにせず待ち構えるようににやりとしている。
とっくに見切っていると言いたげな表情。
でも避けられるのにあえて受けようとしてるみたいだ。
ドウンと言う音と共に一発、二発ミッキードの胸に当たる。
手で殴った様な手応え。
「まだまだ!」
俺は力の限り撃ち続けた。
畳み掛けよう。
後神力は二十発分はある。
当たってドンと小爆発も起きてるし打撃音も手ごたえもある。
しかし全然効いてない。
爆風が払われミッキードがにやりとして姿を現す。
機械のボディに傷がついていない。
「なら地熱伝導!」
これも一発と言わず連射したがミッキードは足がびくとも動かない。
「くそ! こうなったら太陽光で!」
体力が尽きかけながら俺は太陽神の力で光を投げた。
しかしこれも効かない。
先程はゼッツリオンに防がれたがミッキードは違う。
防ごうともしないのだ。
まゆ一つも動かさない。
「何だと⁉」
「ふん」
そして突如ミッキードの脛あたりから前触れもなく細い光線が出て俺を襲った。
「あんなところから光線が」
「俺の体は衝撃を受けた場所どこからでも熱線を反撃発射できるのさ」
と言い、突如無数の光線を発射した。
「うわあ!」
そしてダウンした俺をミッキードは思い切り鉄の拳で殴った。
「ぐああ!」
「どうだ? 合金製のパンチは? 剣より痛いだろう」
更にパンチとキックを浴びせるミッキード。
「があ……人間の拳なんて比じゃない」
顎の骨が折れたと思った俺はうつぶせにダウンした。
憎々しげに俺の頭を踏みにじるミッキード。
まだだ!
「足止めをしてやる」
力を振り絞った俺はエアカッターを機械化されてない足に発射した。
ところがエアカッターは服は切ったが体にはじき返された。
「何⁉」
「ふん」
「足まで機械化されてるのか?」
「今度はこっちの番だ」
ミッキードは俺に手を向けた。
すると爆発が起きた。
「ぐあああ!」
「え?」
「その娘の爆弾攻撃をヒントにこの攻撃は生まれたのよ。もう一発食らえ」
「行かん! スカーズを助けるんだ」
急いでアローザーとウォレンが俺の前に立ちふさがったが二人共爆破攻撃を受けた。
「ぐあああ!」
「二人共もがけ!」
ミッキードはさらに二人に爆破を仕掛けた。
「待て!」
俺はエアショットを放った。
しかし全く効かない。
「ならこれで!」
俺は太陽の光と共に光の塊を投げつけた。
「うおおお!」
胴体に当たったが耐えている。
「もう一発! 顔は機械になってないだろ!」
遂にミッキードの顔面に太陽光が炸裂した。
ミッキードの顔の皮が溶け出し機械の顔が出てきた。
「え⁉」
「驚いたか、俺は体の全てを機械にしたのよ」
「何故そこまでするんだ」
「エクスド王国はいずれ世界を征服する。俺は王になりたかった。最強の力を手にして、ぐお!」
ミッキードの手足の関節がショートした。
「あんたは体の防御力を過信して攻撃を受け続けたんだ」
「そ、そんな、俺は最強の力を手にしたんじゃ」
「人間の体のままなら故障なんてしなかったのにな」
「うるさい! お前に皮肉を言われる筋合いはない! う、うおおお!」
「叫んでる、取り付くしまがない位に」
その瞬間ミッキードの体を雷が直撃した。
ついにミッキードはがらんと体を落とした。
「金属は電気に弱いもんな」
「でも、機械になって親からもらった体をゆがめてまで地位と権力にこだわるとは」
「誰かにそそのかされたのかも」
「墓を三人共作ってやろう」




