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対決ミッキード  

「さてと、俺が相手をしよう」

 この落ち着きぶり。


 ゼッツリオンを殺した事だけじゃない。

 俺の戦いも見てたのに警戒心が感じられない。


 つまりはあんな技効かないって事か。

 俺より先にティルが前に出た。


「いい? スカーズはかなり傷ついてるから私達も容赦なく乱入させてもらうわ。良いでしょ?」

「俺は例え皆でかかってもどうしても使命をやり遂げなきゃいけないんだ。武士道精神に反するし卑怯だけど。温室育ちだった俺が目的優先に変わったんだけど」


「構わん。全員でかかって来い」

「じゃあ、私から行くわ!」


 ティルは再度スピード重視のフォームに変わり猛スピードで動いた。

 素早くミッキードとの間合いを詰めていく。

 そして剣で切りかかる。


「はあっ!」

「ほう!」


 ミッキードが本気を出しているのか分からんが互角の攻防の様だ。

 ティルは攻めまくる。


 ティルが間合いを取るともう一本剣を出した。

「ほう! 二刀流か」


「はあ!」

 構え自体も変え、二刀流でティルは攻めた。

 ミッキードは防戦一方だ。


「行けるかしら」

「分からない」

 ロミイの問いに俺は答えられなかった。 


 なおも凄まじい切り合いは続く。

 しかしティルは気迫も凄いがかなり辛そうだ。

 ミッキードはまだ余裕がある。


 剣二本で戦ってもまだミッキードが有利だ。

 ティルは叫んだ。

「二刀流奥義!」


 凄まじいパワーと共にティルは奥義を繰り出したがミッキードは突如真剣な目になり激しい集中力で受け止めにかかる。

「はあっ!」


 ティルは切り替えされてしまった。

「はあはあ」


「惜しいな。大分威力のある攻撃だったが二刀流になると体力を二倍消耗する。それで奥義が粗くなったな」

 あいつ、確かティルが地上で疲れやすいのは知らないはず。

 わずかなやり取りで見抜いたんだ。


 アローザーが名乗り出た。

「乱入は卑怯だから静かにしていたが今度は俺がしかけるぜ」

「ふっ!」


「何がおかしい⁉」

 アローザーはティルと後退し切りかかった。


 しかしミッキードは余裕尺尺で交わす。

 アローザーは余裕がない。


「俺にも奥義があるんだ」

 アローザーは渾身の力で切りかかったがこれも受け止められた。

「くっ!」


「面倒くさいから一気にお前らを倒してやる」

「えっ!」


 ミッキードが水平に剣を一閃すると扇状光線が皆が食らう程広範囲で放たれた。

「ぐあ!」


 スピードも速く、避けられない。

 皆吹き飛ばされた。


 しかしティルは立ち上がり光の矢を放った。

 何とこれも効かない。


「ならエアショットだ!」

 しかしこれが全く効かない。


「おかしい、激しい爆発さえ怒らない」

 ティルは言った。

「肉体と言うよりはね返してるみたいなのよ。呪文でコーティングされてるみたいに」


「はっはっは!」

 ミッキードは笑った。

「見せてやろう。俺の体の秘密を」


 ミッキードが服を脱ぐと上半身が機械になっている。

「え?」


「俺はロベイアンをはじめとして体を機械に改造した奴らを見て少し不安になった。

 地位が脅かされるんじゃないかと。だから俺は決意して上半身を機械に改造したんだ。

 防御も攻撃もスピードも半端じゃないぞ」     

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