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エアショットのコントロール

「さあ、特訓始めるわ! これからエアショットのバリエーション、自由にコントロール出来る物を習得する練習よ」

「エアショットのコントロール?」


「そう、相手が避けても追跡したり素早い相手に当てるコントロール式エアショットよ」

「難しそう……」


「ええ、難しいわ。でも軍の追跡から逃げる為時間はあまりかけられないの。だから四倍のエネルギーで吸収して」

「分かった」


 俺は祈り神経を集中した。

 こめかみと右手に羽根が出て空と大地のエネルギーを吸収した。


「よし!」

「じゃあ始めるわ」


 と言ってティルはドッジボール位の大きさのボールを出した。

「このボールを私が空中コントロールするから、貴方はコントロールエアショットで迎え撃つの」

「え? いきなり?」


「うん、追い込むためよ。さあ行くわよ」

 とティルが言うとボールが浮いた。


 ボールは空中で予測不能な速い動きでびゅんびゅん飛んだ。

 俺は混乱し目で追うのがやっとだった。


「行くわよ!」

「エアショット!」


 猛スピードで迫るボールにエアショットを当てようとしたが不可思議な動きのボールには当たらず顔面に食った。

「痛い!」

「反応が遅い!」


 ロミイは言った。

「ちょっと! ボールが当たるの痛すぎるわ! もう少し柔らかい方法ないの?」

「危機感をあおって実戦に近い感覚にするの。痛くてごめんね」


 ちょっと言い方と表情にどきっとした。

「どうやってコントロールするのか分からない」

「脳波よ」


 またボールが飛んできた。

「あ!」

 不規則な軌道を捕えられず俺はまた当たった。


 顔面はれ上がってる。

「やめてこんな事!」

 

 ロミイが言うとティルは答えた。

「厳しすぎたかしら。別の方法にする?」


 俺は何とか答えた。

「いや良いんだ」


「頑張り屋ね」

「無茶ばかりして……」


「もう少し余裕を与えるわ。その間に神経を集中して」

 俺は目を瞑り全神経を限界と思えるまで研ぎ澄まさせた。


 頭でエアショットの軌道を描く。

「良し!」


 発射するとほんの少しだけ曲がったがティルのボールの方がはるかにくねくねするから外れた。

 俺は頼んだ。

「もう一丁!」


 今度は更に神経を集中した。

 俺にティルがアドバイスを送る。

「まず曲げる事を考えて! それから速く動かして相手をかく乱したり予測不能の動きをさせるのよ!」


「少し曲がった!」

「その調子! 頑張って!」

「頑張って!」


 クールなティルと優しいロミイと対照的なようで、二人共同じ位応援してくれてるのが伝わった。

「曲げる、曲げる!」

「休憩しましょう。私すぐ地上で疲れるから」


「そうだったね。じゃあ俺は木で練習する」

 斜めや横からエアショットを撃って曲げる。

 そしてそこからくねくねした動きに。


「精霊の力を取り込んで借りて!」

 すると曲がり方が少し良くなった。


 俺は食事もとらず続けた。

 ティルも少しの休憩で無理して始めた。

 

 続ける事数時間。

「やった! くねくね曲がるぞ!」

「頑張ったわね。でもそのタイプは多用は禁物。凄いエネルギーを使うから」


「いざと言う時にだね」   

 そしてさらにコントロールの練習は続いた。

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