少年と少年
2024年9月16日改稿しました。
ここで神族の少年に視点を移します。
少年は森で迷っていた。
「わからないよう」
この少年こそスカーズ達が今探している、神族の夫婦の息子である。
一人で好奇心で森に遊びに行ったがどうやら迷ってしまった。
「どうしよう。暗くなったら狼とか出るかも。パパ、ママ」
不安だらけの心境で何の目印も当てもなく少年は恐る恐る森をさまよった。
「怖いよう」
そこへ六歳の少年より少し年上のクールで根暗そうでひよわで人間嫌いそうな少年が鉢合わせた。
「ん?」
少年は年上の少年に藁をもすがる思いで恐る恐る聞いた。
「お兄ちゃん、道知らない?」
「……迷ったの?」
年上の少年はそっけない
年上の少年は人間嫌いそうに下を向きながら話した
「出かける時は地図で調べたり道を覚えながら行かなきゃ駄目だぜ」
年上の少年は淡々としている様で少しおどおどしている印象も受ける。
神族の少年は光が見えた様に言った。
希望が見えた。
「お兄ちゃんは森の道が分かるの?」
一方年上の少年は相変わらずそっけない。
「全部じゃないけど」
しかし神族の少年は嬉しかった。
「教えて! 僕を連れて行って! 一人じゃ出られなくて怖いよ!」
「……勝手についてきな」
「ありがとう」
少年はまるで森の構造が頭に入ってるかのように無駄ない道筋を歩いて行った。
神族の少年は感心し心を開いた。
「お兄ちゃんすごいね」
「まあ、地形には少しだけ詳しいよ。地図を書く夢があって。おしゃべりはこれ位にしとくわ。しゃべるの嫌いだし」
「僕、トーボ。お兄ちゃんは?」
「一応言っとく、ケビン」
ケビンはすいすい森を抜けていく。
「ケビンお兄ちゃんありがとう。僕一人だったら何も出来なかったよ」
「俺だって道が完全に頭に入ってるわけじゃない油断は出来ない」
「ん?」
「どうした」
「悪い人が来る!」
トーボの感じた気配通りそこへ軍の兵士達が現れた。
「トーボ君だね。探したよ。私はエグイゼル。私達と一緒に来てもらおうか」
「な、何で森の中で僕の場所が」
「私は人の気配を読むのが得意でね。君は神族の子供だね。本来ならここで殺すところだが、君には予言能力があるらしいね。興味があるから一緒に来てもらおう」
「くっ!」
ケビンはトーボの手を引いて逃げようとした。
しかし後ろを兵が塞いだ。
「うう!」
トーボの目が光り圧の様な気を発し兵士達の目をくらました。
「ぐあ!」
エグイゼルは言った。
「ほう! さすが神族の子供、不思議な能力を持っているようだな。ますます興味が出てきたぞ」
トーボは怯えた。
「待てっ!」
そこへスカーズ達が現れた。




