神族と人間の混血の秘密
「ゼッツリオンは神族と人間の混血よ」
ティルが不意に言った。
「え? 神族と人間の混血?」
「間違いないわ。こめかみに印があったの」
「何だって? そんな種族が地上にいたんだ」
「うん。実は貴方達のご両親が地上に落ちて来る二十年前に既に神族は貴方のご両親と同じ様に地上で隠れて生活してる人達が結構いたの」
「そ、そうだったんだ!」
「で、今と同じ様にそれを知ったエクスド軍は神族殺害を開始したわ。でも貴方達の先輩にあたる神族は黙っていなかった。勇気を出して結託し神術を武器に軍と戦った。その力の前に一旦は軍も退却したわ。でもそこで悪い事実を知られたの」
「悪い事実?」
「うん、その時大人神族と一緒に戦った子供の神族は大人の神族よりさらに凄い神術を使った。この為『神族の子供は強い、且つ混血は強い』と言う事を軍に知られた。今度はエクスド軍はもっと大勢の軍勢で神族戦士を襲い殺したり捕まえたりした。『人間と神族の混血は強い』と知ったエクスド軍は捕まった男性神族と軍が用意した女性に関係を持たせて混血児を何人も生み出した。彼らを育てて軍の兵士にしたのよ。『選ばれた戦士』として」
ロミイは言った。
「酷い」
「で軍で訓練を受けさせ突出した能力を持った戦士を育て配下にした。ゼッツリオンが人間なのに異常な能力を持っているのはその為よ。そういう混血戦士は他にも多くいるわ。たぶんまた立ちはだかってくると思う。手強い敵として」




