弱い。
また、短いです。
学校数を国に一ニ校から世界に六校に変更しました。
「はい、転校生の真田 力君でーす。みんな仲良くしましょうね。」
力は紹介されている中、教室を見ていた。
ここは日本国立魔法学校。
魔法学校は世界に六校しかないうちの一校である。魔法少女自体が管理しにくい上に育成にも多額の予算が必要な為、多く建てる事が出来ないのが理由であるが、一番の理由は大陸で国を維持するのが難しいのが理由である。
因みに、魔法少女は卒業すると魔女に名前が変わる。理由は言わなくても分かるだろう。
魔法自体が女性以外魔力を持たない為に男性は魔法を使えないと言うものであった。そんな中、力の親友、太刀川 友は世界で唯一魔力を持つ男性という事が判明して、去年からこの学校に通っている。
「それでは、力君に誰か、質問ありますか?」
「はい!」
「では、笹さんどうぞ。」
「真田君が友君と同じで魔力を待った男の子なの?」
幼さが残る少女である笹は純粋な疑問をぶつけた。
「そうですよ〜真田君は世界で二人目の男性で魔力を持つ人ですよ。」
先生がはっきりと真田 力が魔力を持った人であると断言した。
「でも、一切魔力を感じないんですが?」
此処のクラスの生徒が全員疑問に思っていた事だ。
誰も真田の身体から魔力が一切感じられず、本当に魔法が使えるのか疑っていた。
「それは、俺が今男だからだ。」
「「「「「「??????」」」」」」
全員の頭に?が浮かんだ。
いや、何当たり前を言っているのか?と思った。
「あぁ、言い方が悪かったな。俺は友とは違って、変身した時に女の体に変体する。そして、当然身体は女になるから。魔臓もあるから、魔力が生まれ魔法も使える。」
魔臓とは魔力を生成する臓器である。
女性にはこれがあり、男性にはない為。男性は魔力を持たないし、魔法も使えない。
「では、今の貴方は魔法を使えないという訳ですか?」
いかにもお嬢様みたいな雰囲気と髪型の女が質問してきた。
「あぁ、その通りだ。」
「そうですか。では、どうやって初戦で幹部級の魔族を倒したのですか?」
お嬢様風の女は少し苛立ちながら言った。
「どうやっても何も、正面から友と共に倒した。因みに言うと、友と違って俺はまだ、専用魔法を使えないうえに、魔法もろくに出来ないから。」
力は質問に答えると同時にまた質問されても面倒なので、先に答えた。
「では!よりどうやって倒したのですか!」
お嬢様風の女はより苛立って言った。
「はぁ…お前は何でそんな怒ってるんだ?」
「あぁ、それは真田君が倒したのが、パトスが恨んで殺そうとしていた魔族なの。」
力は腑に落ちた。だから、自分が復讐者を殺したから。
その怒りをぶつける奴が居ないから。八つ当たりしているわけか。
「迷惑だ。そもそも、あれを倒せなかったのはお前が弱かったからだろう?弱い自分を恨め、雑魚。」
力の罵倒雑言でパトスの怒りは頂点に達した。