やっぱりお前のせいじゃん。
「おーい、少し待ってよ。」
息を切らしながら鎧姿の男子が近づいてきた。
「はぁ…」
「いや、さすがに近づいただけでため息つかれたら、俺でも傷つくぞ。」
肩を落としながら悲しみを表していた。
「お前が来ると面倒なんだよ。」
「ほぉ、お主が新しく現れた魔法少女か。」
少女は男子に対して、ほら〜なんか来たと目線で語っていた。
「えっ!あれ来たの俺のせい!あれの目当て完全に力じゃん!」
男子は絶対違うとジェスチャーを交えながら訴えていた。
「そろそろ、いいか?」
明らかに敵として登場した初老は2人に尋ねてきた。
「あぁ、良いよ。それで要件は何?」
こっちはさっさと帰りたいと態度で語っている少女。
「何、簡単な事だ。お主はそこの初の魔法男子の彼女かどうか聞きに来たのだ。」
やっぱり、お前のせいじゃんと睨みながら男子を見ていた。
「はぁ……………違う。それにしても何?魔法少女になってからよく聞かれるんだけど、そんなにこいつと付き合っているように見える?」
もううんざりしてるんだよと気怠そうに少女は言った。
「こちら側でも魔法男子と今までにないくらい完璧なコンビネーションで敵を倒す魔法少女史上初にして最高のカップルコンビとして有名だぞ。」
初老は淡々と敵側でも噂が絶えない事を語った。
「それは違うぞ。力は親友だ。そこは最高の親友コンビとして改名しろ!」
「そこじゃねぇ…」
男子の天然なボケに対して呆れ混じりのツッコミをしている少女を見てやっぱり仲の良いカップルにしか見えない初老であった。
「まぁ、もう諦めるよ。それもこれもあの役立たず達のせいだし」
「おい、アイツらを悪く言うなよ。」
少女の悪態に対してそうやっていつも喧嘩している少女の姿を思い浮かべながら注意した。
「これはいい事を聞いたな。期待の魔法少女は他の魔法少女と仲が悪いのだな。」
本当に喜んでいるのか分からない表情を浮かべながら初老は言った。
「別にいい事でもないだろ。あいつらが居ようが居まいが関係なく敵は倒せるんだからなっ!」
「っ!いきなり危ないではないか。わしは今日戦うつもりはないんじゃが?」
「おい!力!」
「友はそこにいろ。お前と一緒に戦っているともうすぐで来るアイツらが五月蝿いんだよ!」
男子は?と頭の上に思い浮かべている。その事に対して、この鈍感天然タラシ野郎がと悪態をつく少女であった。
「それにしても、この攻撃力は気か?」
「へぇ〜知っているんだ。流石は年寄りの格好しているだけはあるな。今までのやつは気なんて言う古い力知らなかったのにな。」
初老は少女の猛攻を完璧にいなしながら、会話をしていた。
「いやいや、わしでも数回しか戦った事がないぞ。それに奴らはお主より気も純粋な力も圧倒的に下であった。」
はるか昔を思い浮かべながら初老らしく昔を懐かしみながら話していた。
「懐かしんでいるところ悪いけど、ここからは俺の完全オリジナルだ。」
少女はそう言うと少女の雰囲気と服装が変わった。