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真紅の果実と玉虫  作者: 神咲凛月
4/10

myth.2.5 話し合い

作者です。

今回は2.5ってことで短めのお話です。

それにしても小説というのは書くのが難しいですね、日々痛感しております。

それでは、是非読んでみてください。

myth.2.5 話し合い


ここは森のどこかにある大きな塔。

少し前から住人がたくさん増えた。ソールとソールの連れの龍がざっと五匹。

前よりも数段賑やかになった部屋の中は笑顔に包まれていた。


「あ、そこのお皿取って。」


「はいよー。」


私は料理をしているアダムにお皿を渡す。

アダムの料理は本当に美味しい。

それにレパートリーも尋常じゃないくらいある、たまには私が作ってあげたいけどアダムは頑なに自分が作るって聞かない、私だって料理できるのに。


「イヴ、ちょっと来い。」


父さんに手を引かれてその場を離れる。

父さんの部屋に入ってはソファに腰を下ろす。


「それで?どうしたの?」


私は父さんに質問をする。父さんが自ら自分の部屋に招く時は大抵なにか大切な話をする時だ。


「あぁ、ソールの事でな。」


父さんは金印を手で弄りながら答える。

ソールの事、まぁ予想はしていた、近いうちにこの話が出るだろうと。


「で、どうするつもり?」


「そうだなぁ、妖怪を担当してもらうってのもいいかもな。」


「そういえば空いてたね。」


妖怪の枠が長年空いていた、そのため妖怪の枠は皆でローテーションでやっていたがその枠が埋まるのはありがたい。


「でも、あの子って猫又でしょ?」


「あ?んなの関係ねぇよ、それに猫又は妖怪ってより神獣の類いに分類されるしな。」


「そうね、わかった。じゃあ明日ソールに話しましょう。」


すこし気が乗らないが私は了承した。

これはこの塔に住む者の仕事のようなものだ、この世界を種族に分けてそこから一人、私達の中から執行者を決める。担当した種族の数を調整する仕事、私達がこれをしているおかげでこの世界は成り立っている。

今回の話し合いで長年枠の空いていた妖怪族をソールに担当してもらうことにした。


あの子には少し荷が重いかもしれないけど、それでもやってもらわなくてはこの世界が壊れてしまう。


「でも、あの子が連れてる龍達はどうするの?」


ソールは決まったとしてあの龍達はどうするのだろう、というより父さんはそこまで考えているのだろうか、すこし不安だ。


「あいつらはソールの護衛だとよ。」


「護衛?」


「まぁ、さっき話が来てな。あいつらはソールの護衛だから執行者にはするなだとよ。」


護衛、つまりソールは護られる存在って意味だ。どうやらソールもそういう家の出ってことなのだろう。

それに父さんが言うなら間違いない。


「わかった、じゃあご飯になったら呼ぶから。」


私は父さんにそう言って部屋を後にした。



作者です。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

執行者というワードが出てきましたね、今後はこの執行者という立場から話を展開していけたらなぁ、と思っております。

作者は全てのキャラクターを掘り下げ気はありません、というより掘り下げる時間が無いです。

ですがコメントでこのキャラクターを掘り下げてーなどがありましたらぜひぜひ書いてください、実現するかも!

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