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妖精霊使いはのんき者 ~召喚勇者の日常~  作者: テトジジ
第一章 ~妖精霊使いが行く~
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2話 最弱の称号ゲットだぜ

 昨日は召喚されて戸惑いもあるだろうからと、1人1部屋を与えられ、そのまま自由になった。

 意外とあそこで見つかって良かったかもな。1人1部屋とかどんだけ広いんだよこの城は…

 普通に外に出られる気がしないんだけど?


 そんで今日は、午前はステータス確認。そして午後からは戦闘訓練という名の順位決めだそうだ。


 そんなことよりおれは装備の確認をしたい。

 なぜなら、素のステータスが10なのに、+10.000とか頭おかしい。

 これ普通に使いこなせなくて死んじゃう奴じゃん。

 そう思い立ち、まずは装備の性能を確認することにした。


 まずは装備する。

 これが一瞬で装脱着が出来るから便利なことこの上ない。

 なので、普段は装備せずにいられるから、装備を取ったとバレずに済む。


 なので勇者装備をして、早速身体能力を試す。


 はじめの一歩で死にかけた。

 一歩踏み込んだだけで壁に激突とか笑えねぇ。


「やばすぎだろこれ…使いこなせず死ぬなほんとに」


 あまりのステータスの上がり具合に何も出来ずにヤバいので、まずはブーツだけを装備して動いてみる。

 するとまたしても壁に激突するが、今度は少しは衝撃が抑えられた。

 ただ鎧を来てなかったので鼻血が出てきたから、鎧と兜は付けとこう…


 そんなこんなで動いてると、体がヘロヘロになってきた。

 なんだなんだとステータス確認してみると、MPの下にオーラというのがあった。

 そのオーラが1/5以上減っている。


 なるほど…このオーラを使うのかこの装備は?

 それにオーラが無くなると体が疲れて動かなくなると…

 自由自在って訳じゃないんだな。ただそれが分かっただけでも良かったな。

 そしてその後もオーラがなくなったらどうなるか試して、なんとか歩けるが、素早い動きは出来ないし立ってるだけでも辛い状態だ。


 そこで思い出した。これこらステータス確認と順位決めがあるんだった。

 大丈夫かこれ?…



 ステータス確認は無事終わった。正直立ってるのも辛いのに時間かかりすぎで辛かった。

 まあ130人くらい居たからな。そりゃ時間もかかるわ。

 おれとステータスは平均10くらいで、まあこの世界の平均らしい。だが他のやつは50とかもいるらしく、兵士や騎士とかと同じくらいらしい。


 そして次は順位決めだ。


 トーナメント形式で現時点での最強者と最弱者を決めるようだ。


 そしておれの番になり、最初の相手は別のクラスのデブだ。

 そいつが「うわぁぁああ~!」とか言いながら汗を撒き散らしながら突っ込んできた。

 当然おれは動けないので頭に一撃を食らってしまい、おれの負け。


 頭から血がドバドバ出てめちゃくちゃ痛かったが、回復魔術を受けて無事に治った。

 よし回復魔術は必ず覚えよう。そう心に決めた。


 しかし、

「あのデブ野郎…覚えてろよ…」


 オーラを使いきった自分のせいなのだが、ムカつくからデブのせいにしてやる。


 そんなこんなでおれは負けに負けて、最後は小さい女の子と最弱を決めることになる。

 この女の子は別のクラスの生徒で名前は知らんが、とりあえず小さいことで有名だ。

 そいつと最弱戦を始めて、えいっ!っと小さい声と小さい振りでちょこんと当てられておれの負けを言い渡された。


 はぇ?っと思っていると、今までも動けてないから一撃貰ったら終わりと審判役の騎士にそう言われてしまった。


 こうしておれは召喚されたやつらの中で、第一回、最弱の称号を貰ってしまった。

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