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天翔雲流  作者: NOISE
深い森の中で
27/1838

強襲!!

 微笑……。

 狂気に彩られ、篝火に美しく照らし出された顔は、怪しくも、幻想を抱かさる。

 斬られたゴブリンの上半身と下半身は、音も無く崩れ落ち、血飛沫が上がり、辺り一面の、血だまりが生まれる。

 やれやれ……。結局、こうなるのか。

 俺は、スローモーションの様に流れる時を感じながら、苦笑を交え、引き攣った顔でその情景を見るゴブリン達を、まじまじと観察する。

 まだ、動く気配がない。

 恐らく、今の状況を、理解出来ないでいるのだろう。

〈創気→3〉

 上半身と離れた、ゴブリンの下半身が、ゆっくりと仰向けに倒れてゆく。

 それを合図に、他のゴブリン達が、一斉に飛び掛かってきた。

 やっとか……。

 随分と、アクションの遅い連中だ。

『アースウォール!』

 サクヤの宣言と共に、四方に土の壁が現れ、ゴブリンの行く手を遮り、俺達を囲う。

 サクヤの反応の方が早い。

 しっかりと戦況を理解し、次の一手を的確に、決めて行っている。

 折角、サクヤもヤル気の様だ。俺は、その一手に乗じて、臨機応変に対処しよう。

『アースショット!』

 サクヤの猛攻は、止まらない!

 続いて、土の壁から、無数の飛礫がゴブリンを襲う!!

「ぎゃっ!」

 辺りは、阿鼻叫喚の様相で、四方から、ゴブリンの叫び声が飛び交い、血の臭いが、鼻にこびり付く。

 敵の気配が消えていく……。

 俺は、一気に跳躍し、3m程ある壁に、飛び乗る。

 おお、絶景、絶景♪

 壁の上から辺りを見回すが、ゴブリン達は、サクヤの放った飛礫で、腕を潰されたもの、顔が半分無くなったもの、様相は様々で、皆、苦しみ、地面を転げ回っている。

 これは……。俺、要らんかも。

『サクヤやるな~』

『仲間の仇なんよ』

 サクヤとハイタッチ。

 まだ動き、悶え苦しむゴブリンの首を斬り落とし、とどめを刺していく。

 まあ、武士の情けだ。介錯ぐらい、してやるさ……。

 騒ぎを聞きつけたゴブリンが、洞窟から、わらわらと押し寄せて来る。

 戦況は、刻一刻と変化していく。

 しかし、残念な事に、ゴブリンのアクションは、後手、後手にまわっている。

 まあ、本来闘いにおいて、数とは、戦局に最も影響するものなんだがな……。

 結局、烏合の衆と言った処か……。

 さて、追加のお客様は……。

 数は、20か。

 こりゃまた、団体様のお出ましで。

 俺は不敵な笑みを浮かべ、創気で作った刀を構える。

『サクヤ。こいつらは俺がやる』

 距離は50m……。

 腰を落とし、居合の構えをとる。

「放気・斬月」

 目にもとまらぬ速さで、刀を横一線に振る。

 刀の軌道の沿って、放気で放たれた錬気が、光の刃となって、ゴブリンを襲う。

〈放気→3〉

〈刀剣→8〉

 出てきたゴブリンの多くは、何が起こったのかも分からず、その場で斬り伏せられ、生き残ったゴブリンは、6体……。その後ろには、ひと際大きな個体が残った。


 鑑定。

    ゴブリンナイト

 体長:160~180㎝

 HP:180

 MP:80

 錬気:120

 筋力:150 体力:200

 器用:100 頑強:250

 敏捷:120 反応:180

 知力:100 精神:90

 幸運:120

 ゴブリンの進化形態の一つ。

 剣と盾を巧みに使いこなし、前線の指揮を執る。体力か高く、絶倫である。


 ゴブリンナイト……。少しは楽しめれば良いのだが……。

 ゴブリン同様、呆気ない戦いだけはしないでくれよな……。

 数との勝負は終わり、個との戦闘。

 この戦いで、少しでも、自分を知る事が出来れば良いんだが……。

 ……。

 無理だろうなぁ……。

 戦場の感覚は、感じる事が出来たが……。

 所詮、赤子の手をひねる様なモノ。

 何か、しらけてきちまった……。


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